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「当たり前」だった価値観が壊れるとき

こんにちは。今日は短いコラムです。

マレーシア人のカカさんが興味深いnoteを書かれてました。

マレーシアでは日本文化、特にアニメや漫画、アイドルなどに人気がありまして、日本が大好きって方が本当にたくさんいます。しかし一方で、「日本大好きなかた」が、日本に行って、その実際の姿にびっくりする、みたいな話も聞きます。

流布されてるイメージと、中身が違うって、どこの国にもあると思うんです。ただ、日本のそれは「本音と建前」と日本語の壁のため、特に強烈な感じがします。

「家族」>「仕事」という価値観

特にこの文章を読んで思い出したことがあります。


日本人の勤勉さはドイツ人にも負けないと思います。

毎日朝から晩まで職場で仕事をします。

ある意味それはよくないと思います。

恐ろしく見えます。

勤勉さも大事ですが人間はからくりではないから限界があるはずだと思います。

よく見た景色は残業から帰ってお父さんたちが居酒屋で酔っ払ってまともに歩けないことでした。

家族のための時間はまったくなさそうでした。

私は逆に、1990年代に初めてこちらに来たとき、家族>仕事 って価値観があることにびっくりしたんです。

それまでの私は、「仕事>家族」って価値観は世界共通と思い込んでたのです。むしろ少数派かもしれないってことに、実はマレーシアに来てはじめて気づきました。

「家族はいたら邪魔なもの」「家族は負債」「家族がいたら、飲みにもいけない」「酒くらい飲めなくてどうする」って思って20代を過ごしてきたんです。

けど、マレーシアの人たちの「家族が重要」って価値観に触れるうち、「待てよ……??」ってなりました。だんだんわからなくなってきた。

この価値観の転換は、本当に劇的でなものした。
マレーシアに行かなければ、今も子供嫌いだったと思います。

「仕事するふり」する人々

それからカカさんは日本人の「勤労文化」に触れています。これも日本の勤労文化が当たり前だと思ってきた私には、衝撃的でした。

僕はマレーシアで日本の旅行会社に勤めていたことがあります。

午後6時は帰宅時間ですが誰も席から外していませんでした。

社長が帰る前にみんなは帰りませんでした。


しかし何の仕事もありませんでした。

ただ仕事をふりしながら行動をしていただけでした。

ボスに勤勉さを見せると上位できるわけだそうでした。

これはとてもよくない傾向ですね。

「しかし何の仕事もありませんでした。」

笑ってしまいました。
いやー思い当たる節がある、ある。みんな仕事するフリしてたよね。
けど、 OL時代には言えなかったなー。

そしてこれを「よくない傾向」ってバッサリ言えない自分に気がついて、「あー私は日本人なんだなぁ」ってつくづく思うのです。
育ってきた環境による思い込みって強いです……。

私はたまたま20代でマレーシアの方とあって、彼らと話すうちに思考や常識がどんどん変わっていったのです。そんなことを、カカさんのnoteを読んで思い出しました。

自分が「正論」だと思ってたものの反対には全く違う価値観がある。気づかなかった視点をもらえて思考が混乱する。

そんな瞬間が、本当に面白い。
外国語を学んだり、外国に暮らしたりする醍醐味です。これからも、そんな瞬間をたくさん経験してみたいなって思いました。

それではまた!

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