この国で欲望をコントロールすることの難しさ
先日、お金を貯めることの重要性を書いたのですが、「お金がたまらないのでいけません」と言う方が多いです。
日本にいてつくづく感じること。
それはこの国で「欲望」をコントロールすることの難しさです。
日本に住んでいる多くの人が「お金がない」と言います。
買い物中毒に苦しんでた人が、マレーシアに来ると治ってしまうケースがあったりします。
行動パターンに買い物を組み込むのが難しいのでしょう。
一方で、「日本に住むといくらお金があっても足りない」と、日本に引っ越した友人のマレーシア人が言いました。
これは至言です。ありとあらゆる欲望を上手に刺激する広告が溢れています。マーケティングの罠があちこちにあります。
それらは、欲望に上手に訴えてきます。
「もっとお金を出せばさらに美味しいものがあります」
「お金を出せば、素敵な人とひと時を過ごせます」
「今だけしか、買えません」
みたいにわかりやすい。
お寿司なんて、数千円のものから数万円、数十万円まで、お金さえ出せば、「もっと美味しい」が体験できます。
お金さえ出せば疑似恋愛も手に入ります。キャバクラやホストクラブのような「カジュアルな」風俗がここまで一般化しているの、日本の特徴じゃないのかな……?
「いいお酒の味を覚えましょう」
「流行の服でもっと素敵なあなたになりませんか」
「この収納グッズを買えば、家が片付きますよ」
みたいな広告も多いです。
さらに「これくらいやらないと恥ずかしい」という日本的な「同調圧力」も加わるといろんな消費行動が内面化されていきます。
しかし、言われるままに買っていると家がゴミ屋敷になってしまいます。
本屋に行っても、
「こうしたら、お金が増えて幸せになれます」
「これをすると、あなたももっと輝けますよ」
と、ステルス的に欲望を刺激してきます。
ですから、私、日本で住むなら早いうちに「欲望のコントロール」を覚えることが肝要だと思います。
いかに欲望を節制するかが、その後の人生に関わってきます。
子育ても、欲望との戦い
子育ても「親の欲」のコントロールです。
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