続・日本とマレーシア、社会はどうしてこんなに違うのか
こんにちは。
マレーシアは、日本への渡航に延期勧告が出されたようです。
日本から来た方から陽性患者が見つかり、トップニュースになりました。
タイでも日本からの渡航者に陽性が見つかり、渡航制限がかかってます。ベトナムは日本からのビザを制限しました。日本の初動の遅れはマレーシアでも連日批判的に報道されてましたが、それが現実に影響を及ぼす形です。
日本のイメージはよかっただけに、残念です。
「マレーシアにいると気付かないけど、日本人ネット民がマレーシアの効果的なCOVIT対策を羨ましがってるらしい!」みたいな記事も出ちゃいました。
さて、日本では、学校が突然休み!で、大騒ぎになっているようです。
政府の初動が悪かった、そして説明が足りない、というのは本当その通りで、皆さんの怒りの気持ちもわかる。
しかし、実は学校が突然休みになるの、マレーシア人は慣れてます。
なんでなのか? 疑問に思う方も多いでしょう。
今日はここを考えてみます。
「予定は未定」のマレーシア
スポーツ大会の後で、政府が急に「明日は全国で休日!」ということが、少なくない。でも国民はパニックしないんですよ。怒る人もいないんです。
「わーい休みだって!」って感じです。
だからこそ、「来月消費税がなくなります!」と言われても、特段のパニックもなく、なんとかなるんです。そういう国なんです。
マレーシアって、実は北欧とは逆の自己責任の国です。
福祉予算はたぶん、日本より少ないです。
しかし千葉市長が心配するように、学校閉じただけで、社会は崩壊しません。これには2つの秘密がある気がする。徒然なるままに書いてみます。
社会に余裕があるから
1つが、社会自体に余裕があり、国の助けなしに生きていける人が多いこと。
マレーシアにだって、休業補償ないって人、多いと思います。何しろ自営業の方が多いので。
ただ、1ヶ月くらい働かなくても、すぐに食べていけなくなる人は少ない。
家族で暮らしてるし、なんだかんだ言って助け合ってる家がおおい。
それから子供を連れて行ける職場もある。私はよく取材旅行に子供連れてきますし、先日取材したコワーキングスペースには子供室がありました。
メイドさんやベビーシッター、託児所などを使えばなんとかなる。
決して楽ではないですが。
ダイヤモンド・プリンセスの対応を厚生労働省じゃなくて、神奈川県がやってたと聞いて、びっくりしたんです。ちょっとありえないですよね。
自治体ってのんびりしたイメージですが、聞いていると、割とギリギリで回ってる気がします。
お役所の方に聞いたら、「市民の目が厳しいから、もはや余裕がないんですよね」と。
国民が完璧を求めないから
しかし、多くの日本人が、マレーシアのメイドさんや託児所に満足できるかというと実は微妙です。
「あんなテキトーな保育所は無理です」って方も少なくない。
日本の保育所みたいに食育も運動も全部考えて、毎日お便り書いてキチッとやってもらわないと困ります!ってお母さんもいる。
ローカル風でオッケーって人ならいけるけど、「日本と同じように完璧に!」だと無理なんですよ。完璧を求めると、どんどん仕事が増えてしまう。日本の学校の先生はそうなんだと思う。
逆にテキトーだから、回ってる。逆にいうと、レベルを上げすぎると、やる人が減るんです。そりゃ事故があったら困るけど、結構「事故さえなければオッケー」ってレベルでフィリピンの人に子供預けて働いてる方も少なくない。
マレーシアの人は、あんまり完璧を相手に求めません。
視野が広く、自責的な人が多いかな。
今政局中で大騒ぎですが、これ取材中のマスコミの動画。
暫定首相の奥さんがチョコを差し入れたという情報です。
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