「賢い」人ほど騙されるのはなぜなのかーーこれからの時代に必要な「知的謙虚さ」
知的な人ほど騙されやすいらしい。
水商売を渡り歩いている友人が、「高学歴な人たちは、お勉強はできるのに、どうして世の中の簡単なことがわかんないんだろ」と言うのです。
彼女は高卒ですが、ホステスにコロッと騙されてしまう人たちを見てきてるんだそう。
実は高学歴、「知的」で「賢い」人ほど陥りがちな罠があるらしい。
BBC Futureの元シニア・ジャーナリストのデビッド・ロブソンは、「優れた知性は優れた思考力とは違う」というのです。
それどころか、「賢い人はある種の愚かな思考に人並み以上に陥りやすい」と警告します。
彼の「The Intelligence Trap(インテリジェンス・トラップ) なぜ、賢い人ほど愚かな決断を下すのか 」は「知的謙虚さ」の重要性を書いています。
3つのトラップがあります。
・知的な人ほど自信過剰になる
・認知の死角に陥りやすい
・知識のアップデートがしにくくなる
面白いので共有します。
優れた知性ほど陥りやすい「認知の死角」
最初のトラップは、優れた知性の人は、「自信過剰になりやすい」です。
たとえば知能も教育水準も高い人は、自らの過ちから学ばず、他人のアドバイスを受け入れない傾向がある。しかも失敗を犯したときには、自らの判断を正当化するための小難しい主張を考えるのが得手であるため、ますます自らの見解に固執するようになる。
デビッド・ロブソン. The Intelligence Trap(インテリジェンス・トラップ) なぜ、賢い人ほど愚かな決断を下すのか (Japanese Edition) (p.130). Kindle 版.
2つ目が「認知の死角」に陥りやすいことです。
ここから先は
1,689字
この記事のみ
¥
300
期間限定!PayPayで支払うと抽選でお得
これまで数百件を超えるサポート、ありがとうございました。今は500円のマガジンの定期購読者が750人を超えました。お気持ちだけで嬉しいです。文章を読んで元気になっていただければ。