「G7」に関心が薄いグローバルサウスに住む人たち
今回のG7では、「グローバルサウス」が話題になっていました。
グローバルサウスとは、正確な定義はないそうですが、かつて「途上国」と言われてきた国々。
ASEANやインド、南半球の国々などが入るそうです。
当然、マレーシアも入ります。
本日は、「グローバルサウス側から見たら、G7は一つの組織に過ぎなくなっている」という話です。
「G7が世界のすべてではない」のです
アフリカのルワンダでタイ料理屋を経営するCKさんが、Voicyで「G7が世界のすべてではない」という話をしていましたが、私は同じことをマレーシアで感じていました。
日本の報道を見ていると、G7がいつもトップニュースで、「西側陣営の国だな」と思います。
私はこの10年、ずっとグローバルサウス側(マレーシア)の報道を見てきたのですが、マレーシアでよく聞かれるのは、むしろ「西側こそ信頼できない」です。
例えば、日本の外務省の調査によると、「日本を信頼できる国」としたマレーシアの人は「5%」しかいません。米国を信頼するのも、同様の5%です。
残念ながら、ここ20年ほどで大きく日本は信頼を損ねてしまったと感じます(ここ20年、実はそんなにひどいことをしてはないと思うのですが……)。ちなみに、日本への信頼度が比較的高いのはフィリピン(21パーセント)とベトナム(33パーセント)です。(https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/100348514.pdf)
なんでか。
「ルックイースト」とかつて日本をお手本にしてきた、マレーシアのマハティール氏は日本人に対し、「米国と離れて独自の思考を」とずっと訴えていました。
マレーシアから見ると、「最近の日本は米国べったりで指導力がない」ように見えているのです。
ちょっと古い記事ですが、グローバルサウスの理解に役立つと思います。
こちらは最近の読売の記事ですが、やはり米国に批判的です。
同じように思考するマレーシア人と何人も話をしました。
「我々は中国と共に生きていくしかない」
ではどこを信頼するのか。
トップは中国で28パーセント。
インドネシアが10パーセント。ASEAN20%です。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/100348514.pdf
中国はパンデミック中に相当評価を上げたと感じます。特に初期の「ロックダウンで国民を守る」姿勢が評価され、「マレーシアも中国を見習うべき」世論はけっこうきかれて、Twitterで「ロックダウン」がトレンド入りしたりしたんですね。
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