日本にいるとお金が減っていくのはなぜか
こんにちは! 日本に移住したマレーシア人ブロガーが「日本のマーケティングが完璧すぎてしんどい」と言っていました。
ツイートしたら、いろいろな意見があり、一部ご紹介します。
マーケティングが発達してないとどんな感じになるのか?
日本にはなぜかいつも「お金がない」と言ってる人が多いです。私も日本にいた時は、なぜかでていくお金に悩まされていました。
マレーシアに来ると、「売る気のなさ」にびっくりされる方もいます。そして、「マーケティングがあまり効率的でない」のがこんなに楽なのかと理解したのです。
息子はよく日本のお菓子とマレーシアのコンビニのお菓子のパッケージングの違いを指摘しますが、こんな感じです。
日本の方は「弾む噛みごこち!」「コーラ味」「きゅんとすっぱい!」「スパイシー感UP!」「ビタミンC入り・食物繊維入り」、しかも「写真は味のイメージです」と注釈のついた写真がついています。
右のマレーシアの方は、「フルーツ・フレーバ・キャンディー」「オリジナル」だけ。
感心するほどに「砂糖の塊」か「小麦の塊」を売るのが上手なんです。
同時に、マレーシアも先進国入りを目指しています。いつか日本のようになるかもしれません。
ファイナンシャル・プランナーのいちのせかつみさんによれば、家計が破綻する人には「無駄遣いはしていない。でもお金がない」というケースが多いのだそう。コンビニなどで「チョコチョコ買い」をする人の家計が破綻していると書いています。
確かに安い製品でも、全部釣られて買い物していたら、あっという間に破産してしまいます。先に紹介したマレーシア人ブロガーのアリサさんも、日本には魅力的な製品や限定商品が多すぎて、借金に手を出さないのは大変だと言ってました。
マーケターは「悪者」なのか
ただ、じゃあマーケターが悪いのか? っていうとそれも違う気がします。
資本主義では誰もがものを売って生きているので、経済が発展すればするほど、営業やマーケターは貴重です。そして、日本には優秀なマーケターが多いんだと思うんです。
しかし、マーケターが溢れる世界って、消費者にとっては大変です。
すでに習慣や常識になってしまった戦略が多いと、「仕組み」に気づくことも難しいです。
私もそうで、大学を出たらすぐに「化粧しないとお肌ボロボロになりますよ」って「勉強会」に連れて行かれたり、「一気飲み」の習慣を強制されたり、クレジットカードを先輩に作らされたり、保険屋さんが会社に来て占ってくれたりしました。それが「普通だ」と思ってたのです。
マレーシアに来て、「日本よりGDPがずっと少ないのに、人々の顔が明るいのはなぜだろう?」と不思議でした。
日本の場合競争が激しすぎ、マーケティングが非常に巧いので、消費者は大変なんだなって気づいたのは、つい最近のことです。
経済発展が幸福に結びつかないわけ
経済が発展している場所では、心理学を駆使した完璧なマーケティングが溢れていて、いつも心が飢餓状態なんだそうです。
マスメディアを中心にした、膨大なコマーシャリズムの蔓延によって、私たちは日々脅され、不安をかき立てられている状態と言ってよいのです。
心理学のプロがいろんな手口を街やネットで仕掛けてくる中、全ての欲望を断ち切るのは大変難しい。だから、ある程度お金を稼いで、バンバン使って、というライフスタイルになる。
それで楽しくて、お金も十分にあるなら、何も問題はないのかもしれないです。ただ、お金の少ない庶民が日本で「収入の範囲内で慎ましく」生きていくには、宣伝の誘惑をある程度断ち切る心の強さが必要なのかも。さもないと「足りない」「十分じゃない」と苦しむことになるのかもなぁ。
しかも流行に乗れないと仲間外れになったりします。
私は流行しているものに興味が持てず、同世代との接点がいつも見つけられず、対応しているフリで誤魔化してきました。
こんな意見もありました。
同調圧力や「みんな持ってる」もありますよね。
で、ここから抜ける方法の第一歩が、「自分たちは高度に発達した消費社会に生きているんだ」って「気づく」ことなのかな。
先進国ならではの悩みなのかもしれません。
それでは良い1日を! また明日!
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