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複雑なものを複雑なままに届けてくれる人を探そう

こんにちは。

ベネズエラと聞いて、皆さんはどんなことを思いますか?
ハイパーインフレ、国民の流出、社会主義国。
私はそんなワードしか思いつきませんでした。

そんな先入観を壊してくれるのがBappa Shotaさんの動画です。
この方のすごいところは、とにかくコミュニケーション能力が高いこと。
英語とスペイン語を駆使し、現地の方に話を聞きまくっているんですね。

テレビの通常の放送でコメントを取るのはせいぜい5、6人でしょうか。
でもこのかたは10人、20人、と話を聞くのです。

タイトルは強烈ですが、長い動画を見るうちに、実に色んな人がいることに気づかされます。

意外に綺麗で整った地下鉄。
乗っている人の服装がこざっぱりしている。
「経済は良くなっている」と主張する人。
一方で、「この国はもうダメだ」という人。
「アメリカのプロパガンダに乗って出て行った人は酷い目にあった」という人も。

だんだん、わけがわからなくなってきます。
最初は先入観で見ていたベネズエラが意外に一枚岩ではないこと、複雑であることを、理解させてくれます。

複雑なまま物事を捉える能力

最近、重要なのは、

複雑なものを複雑なままに届けてくれる人

かなーと思うようになりました。

自国を見たらわかりますが、例えば米国に対する態度を見ても、米国大好きから反米まで色んな人がいて、政治と人々と思考はまた少し異なります。

日本にも貧困があり、富裕層もいます。

「そんなの当たり前じゃん」と思うかもですが、私たち、他者を見るときはつい、単純化しがちだと思うのです。最初の私のように。

雑誌にいた頃、取材で気づいたのは、インタビューを重ねれば重ねるほど、最初の仮説が覆されて、「よくわからなくなる」ということです。

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