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リフォームの罠:施主支給の知られざる落とし穴 #戸建教習所

戸建の大がかりなリフォームやリノヴェーションする際、『施主支給』といって、設備(部材)を施主(オーナー)が準備することが時々あります。

中国製のブラケットライト☆
サイズや電球の大きさは要チェックです

「施主支給」は、施主にとっていいことだけではありません。メリットもデメリットもあります。

メリット

  • 部材にマージンを乗せられなくて済む
    コストは投資家にとっては重要ポイントです。1000円でも2000円でも削減できるならしたいです。通販を使えば、定価の半額以下で入手できることも珍しくないです。セールやキャンペーンを絡ませれば、びっくりするほど安価で入手することもできます。

  • 職人さんの手間を減らせる
    コストとも直結しますが、たくさん時間をかけて部材を調査することで、職人さんの手間は減らせます。職人さんは馴染みの信頼できる材料屋さんや問屋さん、ホームセンターに掛け合って部材を入手します。それには当然手間が発生します。

  • 好きな部材を選定することができる
    自分で選んだ方が、自分が思い描くデザインに近付けられます。ただ、やるなら最初から最後まで徹底的に自分で選ばないと中途半端なリノヴェーションになってしまいます。特に、色は見落としがちです。「指定されてなかったから、俺が思うかっこいいやつで」と親切心で職人さんが選んだモノも施主が気に入らなかったら意味がありません。

  • ネット通販で買うと現場まで直送してもらえる
    送料込みなら、運搬費も削減できます。但し、現地にいないことが明らかなら、配達業者さんに迷惑なので、自宅に一旦配送してもらい、それを現地に自分で持参するか、現地で確実に立ち会って受け取るのをおすすめします。平坦の立地の戸建ならまだ良いですが、傾斜地の崖の階段物件やエレベーター無しの高層階は、相性が悪いです。

  • ネット通販で買うとポイントやクーポンが溜まる
    おまけ程度ですが、同時に何物件もリフォームしていると、ポイントはそのまま溜まります。そのポイントを利用することで別のものを購入することもできます。


デメリット

  • 仕様についてよく調べる必要がある
    当たり前ですが、調査には時間と手間がかかります。何日も何週間もかかることもあります。人間不思議と、だんだん「かけた時間がもったいない」という思考にもなってくるので、「人に相談してたらまた時間かかるから・・・」とさらに自己完結したいという考えになります(笑)

  • 間違えて購入したとき、返品が効かない
    発送が開始されてしまうと、自己都合による変更キャンセルは不可です。結果、その部材は誰かに譲渡(売却)するか、次の物件に使うか(在庫として溜まります)、、、、廃棄するかとなり、自分を苦しめます。

  • 不良品だった場合にダメージが大きすぎる
    取り付けてみないと正常に動作するかわからないものも多々あります。職人さんが現場に来てから発覚したら、その日は職人さんは別の作業をしてもらうしかなくなります。メーカーのミスだったとしても施主支給をしたために発生した事項なので、施主は職人さんに謝る必要が出てきます。そして、不良品の場合に返品対応等のやり方をそこで初めて調べることになり、やることが増えます。販売ルートにより、数週間から数ヶ月待ちのこともあります。

  • 前以てモノを入手しておかなければならない
    壁との取り合いや細かいサイズ等、物が現場に無いと先に進めない、といった工程がありますので、事前に部材の入手が必要です。当然ですが、現場にデカいものがあると、作業スペースは狭くなるので、作業効率が落ちる場合もあります。そして、事前に部材を入手するということは、返品対応期間を過ぎていることがほとんどですので、後の祭りです。仮に返品できたとしても工事の日程は大きくズレてしまいます。職人さんが絡んでくると、施主支給をしただけで、関係性が崩れてしまうこともあります。

  • ゴミは施主が自分で処分することになる
    これもおまけ程度ですが、通販でたくさんの購入すると、段ボールや発泡スチロール等、梱包材がどんどん現場に溜まります。意外と嵩張るのです。
    定期的に現場に行く方なら問題ないですが、たまにしか行かないとそれだけでスペースを取るので、職人さんの作業効率は落ちます。「早く片付けてくんないかなー」と内心思ってる職人さんもいます。「部屋の一角だけでしょ」と思いがちですが、そこがあいていれば、職人さんは別の工具や部材を保管しておくことができます。いくら自分所有の物件だとしても、工事を“依頼”しているということを忘れてはいけません。
    ゴミ処分まで職人さんに任せてしまうと、処分費が当然かかります。箱1個くらいならサービスでやってくれるかもしれませんが、それが溜まっていくとお互いの関係性を悪くさせるだけです。せっかく一生懸命、部材調査してコスト削減した意味がなくなってしまいます^^


結論、慣れないうちは部材の入手は職人さんに任せるのが大正解です。
メリットよりもはるかにデメリットの方が圧倒的に大きいからです。
色々なデザインの家を見て、勉強&研究したら、施主支給をやってみてはいかがでしょうか。

そもそも。
「施主支給はご遠慮ください」と言う職人さんもいらっしゃいます。
はっきりそうは言わないにしても、「こっちで用意するよ!知り合いの材料屋さんの方が安いから」という言い方をしたりされます。
どこのメーカーなのか保証がされていない代物にもかかわらず、取り付け後に不具合があった際、後からオーナーにクレームを入れられたり、それが製品のせいであることを説明し納得してもらうことが大変なんです。
だから、職人さんにとっては自社のルートで入手した方が慣れていて、手間もなく、何より、『安心』なんですよね。

なので、その施主支給については、、、
「その部材は詳しいから任せろ!」
ぐらい自信を持てなかったら、多少利益が乗ってしまっても職人さんに任せるのが良いです♪

今日はこのへんで!\(◎o◎)/




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