賃貸経営における家の傾きの考え方④ #戸建教習所
築古戸建投資にはどうしてもリスクは付き纏います。
やはり築年数による劣化は防げません。
が、寿命を延ばすことは可能です。
例えば、耐震補強です。
構造壁や火打ち、補強梁を入れることで家は頑丈になります。
耐震補強は一旦、柱と外壁だけの状態にするスケルトンと呼ばれるところまで解体してしまえば容易に実現できます。
ただ、がっつり費用がかかるので、現実問題は難しいこともしばしばあります。
最も簡単な補修として、すでに外壁に入っているクラックにコーキングを充填するという方法があります。
なるべく既存の壁と同じ色のコーキングを選択しておけば、遠くから見れば目立ちません。
が、多くの場合は全く同じ色のコーキング材は見つかりません。
適当な色を選び、外壁を一面塗装してしまうのが一番きれいに仕上がります。
一面塗装もなかなかの労力なので、そこは手間も考慮して経営判断が必要となります。
冒頭のリスクの話に戻りますが、ここで重要なのは、補修をしたら都度しっかり写真を撮っておくことです。
というのは、「地震保険」の活用ができる場合があるからです。
物件を購入する直前には、物件の傾きやクラックの有無、程度を確認しておくことが重要です。
また、物件の決済日に合わせて地震保険に加入することで、リスクを最小限に抑えることができます。
保険の契約内容によっては、地震が原因で発生したクラックや傾きの修繕費用をカバーするものもありますので、加入することでリスクを大幅に軽減できます。
日本は自然災害の多い国であり、地震による損害リスクを考慮することが必要です。
保険を活用するためには、最低限の修繕を行うことがコツです。
被害を未然に食い止めておけば、「このときは大丈夫でしたよ」と保険会社に対して客観的に示すことができます。
逆に、何も補修していなけば、たとえ地震によってもともとのクラックの幅が広がったとしても、「今回の地震で壊れたわけじゃないでしょ」とか「管理不足」などと言われて、結果損をしてしまいます。
大きな保険請求を行う際には、いつの時点で修繕したのかエビデンスの積み重ねがとっても重要になってきます。
いくら何度も口頭で訴えても、1枚の写真には勝てないことがよくあります。
特に、最近は、保険請求が認められることが以前より難しくなっています。
これは、昨今の自然災害の増加が影響しています。
不動産投資では、リスクとリターンのバランスを取ることが肝要です。
このように、写真を撮影しておくことだけでも、自分の身を守ることができる場合があります。
それでは今日はこの辺で!(´・・`)
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