ミニコラム|ふしぎのメダイ
カトリックにおいて「メダイ(浮彫のメダル)」とは、金属製のシンボルが刻まれている円形の信心具のひとつです。
古くは中世のヨーロッパにおいても、当時のカトリック信者に広く用いられていたほか、日本の潜伏キリシタンの間でも大切にされてきました。
この「ふしぎのメダイ」は、1830年に聖母マリアの出現を目撃したフランスのカトリック修道女カタリナ・ラブレが、聖母マリアによって示されたお告げとイメージをもとにつくられたもので、「無原罪の御宿りのメダイ」「奇跡のメダイ」「奇び(くしび)のメダイ」とも呼ばれています。
中央にある聖母マリアの周りに祈りの言葉があります。
このメダイが配布された当時、受け取った人々の多くが造られた理由や由来を知らなかったにも関わらず、当時流行していたコレラや狂犬病などの治癒が数多く報告され、いつしか「不思議のメダイ」と呼ばれるようになったそうです。
世界文化遺産「長崎と天草地方潜伏キリシタン関連遺産」構成資産内にある教会をご訪問の際には、訪問事前登録へのご協力をお願いしています。
▽教会訪問事前連絡はこちらから
このページを訪れてくださった皆様が、歴史や史跡、地域の環境や保全などについて、さまざまな興味や感想をもってくれることを願います。