せせらぎ 2024年8月号
巻頭メッセージ
オリンピックに思うこと
教育アカデミー高等部 教務主任 田中陽子
オリンピックがパリで開催されています。史上初めて町全体を使った演出が話題になった開会式をはじめ、連日熱戦が報道されていますね。時差があるため、ライブで応援はなかなか難しいですが、いろいろな選手が真剣に勝負している姿は本当にかっこいいなと思います。
でも、オリンピックの光輝く舞台の背景や裏側をかんがえてみたことはあるでしょうか？
オリンピックの起源は紀元前とされ、そのころ開催期間中は休戦していたそうです。古代の人はオリンピックの間は武器を置いていたのです。近代オリンピックの父クーベルタンは、「スポーツを通じてフェアプレーの精神を学び、心と体を鍛えよう。国や文化などの違いに関係なく、お互いに理解し合い、友好を深めて世界平和につなげていこう」という理想を掲げていました。現在、ウクライナもパレスチナも戦時下にあり、アフガニスタンやシリアなどで紛争がつづいてます。平和の祭典とよばれるオリンピックを通じて表向きの報道では見えない世界にも思いを馳せてみましょう。戦争のない平和な世界があるのは、実は当たり前ではなく、ひとりひとりの努力によってつくられているのかもしれません。
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