教科書をフル活用~図工編~①
教科書を使うと児童の思考を引き出すことができます。
みなさんは、教科書と言えばどんなイメージですか?
「教科書はほとんど使わない」
「読み取らせ方がほとんど分からない」
「教科書の使い方なんて教わったことない」
などなど、「教科書のフル活用」という言葉からはほど遠い意見が出てきそうです。
そこで、今回は教科書のフル活用、図工編です。
「図工って、ただ技術を教えればいいんでしょ?」
しかし、その【技術】を教師が一方的に教え続けたら、話の聞くのが厳しい児童はどうするのでしょう?
恐らく逆に混乱を招きかねません。
教科書をフル活用すれば、視覚的な支援を可能とし、基本的な技術も簡単に伝えられる、しかも、ほとんどの児童に通じるノウハウなのです!
教科書の単元名の工夫に気付く
図工の場合、多くの単元名に面白いデザインが施されています。
3年生で行われる「粘土」では、「切り糸・かきべら」などが使われます。
単元名をみると、「切ってかき出しくっつけて」の文字が面白い状態になっているのです。。。
「なぜこんなデザインなのろうか?」と教員自身が問うことで、どんな技能をみにつけるのか、児童に教科書を使って何を問うのかがはっきりしてきます。
単元の技能に沿った表現がされているので奥が深い。
挿絵に問う
挿絵には、数種類あります。
①作品
②作品を作っている場面
③道具の使い方
④キャラクターの追加説明
挿絵は視覚支援をするにはもってこいですね。(通常なら黒板にはることで多く使用しますが、教室の拡大機で大きく写真を写すだけでも効果絶大)
上記の①~④にこんな問いをしたら、児童から技能や注意点を引き出せます。
作品の挿絵に問うなら。
まずは遊び感覚で「作品は何点ありますか?」
「では、どんな作品がありますか?」
「作品の中で共通することは何ですか?」
「この階段はどうやって作ったんだろう?」(技能を伝え合うよう仕組む)
道具の使い方の挿絵に問うなら、追加説明の文、キャラクターの文などを読ませていくとよいでしょう。また、注意点を考えさせることも、思考を刺激し効果があります。
では、教科書活用方法については、また後日!
ご一読いただき、ありがとうございました。