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#7:ロンドンのシャーロック・ホームズ博物館と、スイスのライヘンバッハの滝(と、シャーロック・ホームズ博物館)
ミステリーが大好きです。
特にイギリスのミステリードラマが好きで、シャーロック・ホームズは言わずもがな。一番のお気に入りは、ジェレミー・ブレット主演のグラナダ版です。
ロンドンのシャーロック・ホームズ博物館
ロンドンを訪れるからにはぜひ行きたい!と思っていたのがシャーロック・ホームズ博物館。
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事前に公式サイトから日時予約をして行きました。
当日はヴィクトリア朝時代のコスチュームを着た係の人(メイドか執事)から館内を案内してもらえるので、時間厳守で行きます。
チケットを隣のおみやげ屋さんのところでもらうので開始時間に気を付けてください。
10分前までにおみやげ屋さんに予約番号を知らせる必要があります。私は朝一で予約したところ地下鉄が少し遅れたためギリギリに到着しました。
案内を少ししてもらったら、その後は好きなだけ滞在できます。
館内はふたりの下宿先を再現しているのであまり広くはないのですが、細部に至るまでヴィクトリア朝時代の世界!
グラナダ版ドラマの内装をイメージしていたので、さすがに違ったものの、もしホームズが実在していたらこんな感じなんだろうなという雰囲気満載!
原作に関連するアイテムもちらほらと見かけてテンションが上がります。
ホームズ、ワトソンに加えてハドソン夫人の部屋までありました。
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ジェレミー・ブレットやベネディクト・カンバーバッチなど歴代のホームズたちがお出迎えしてくれます。
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ふと気になったのが、階段は原作通り17段だったものの、2階から見た外の景色がグラナダ版ドラマよりも低かったこと。
ドラマの中の階段はまっすぐ伸びていた一方で、博物館の階段はぐるっと踊り場がある作りだったので、その差かなとも思ったのですがそんなに高さは変わらないですよね。この角度だと居間から見た通りの依頼人とか待ち伏せしてる敵とかは、こちらが観察するだけでなく向こう側からもよく見えてしまう気がしたのですが…考えすぎですかね。
もし訪れることがあって、覚えていたら確かめてみてください(笑)。
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その後じっくりと見て回ってから、再度おみやげやさんへ。
これがまたどれも欲しくなってしまうグッズが所狭しと販売されています。色々な趣向を凝らした装丁の原作もあり、どれも自宅に飾りたい…。
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実は事前にお目当てを決めていました。このnoteのアイコンにもしている、ホームズの恰好をしたテディベアです。かわいい!
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しかし問題が…。持参したソフトスーツケース、という名の容量はほぼバックパックが、本当にもうぎゅうぎゅうのパンッパンでして、わずかな隙間しかない。そして旅は先が長い…。
もしもテディベアホームズを押し込んだら、せっかくの装備品が取れてしまいそうです。なかなかいいお値段というのも無視できませんが。
それでもここまで来て何も買わないなんて!と悩みに悩み、結局購入したのがこちら。
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キャラクターに扮したアヒルくんたち。
お風呂にも浮かべられそうですが、基本的にキーホルダーです。
ホームズとワトソンを買おうとしたら「3つ買ったら割引」と言われたので警察官も追加しました(笑)。
あまり大きくはありませんが、ホームズファンとしては嬉しい展示品ばかりで、大変満足して博物館を後にしました。
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公式サイトでは、シャーロック・ホームズにまつわるクイズも出題されています。サイト内の"Unvocer the mystery"から、訪れる前にご自身のシャーロック度をチェックしてみましょう!
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ミュージアム・タバーン
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スイスのライヘンバッハの滝
さて、ホームズ作品の中で一番と言ってもいいくらい盛り上がりを見せるのが、ホームズが宿敵モリアーティ教授と対峙して一緒に落ちたと言われるライヘンバッハの滝のシーンではないでしょうか。
「最後の事件」のラストです。原作者のコナン・ドイルが、これで人気が出過ぎてうっとうしくなったホームズを終わらせようと思ったくらい(ひどい)のターニングポイントとなるシーンです。
グラナダ版のドラマでも大迫力でした。
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このライヘンバッハの滝、スイスにある設定になっていましたが実在するのでしょうか?
今回、スイスにも足を延ばす予定だったので何の気なしに調べてみると、本当にある!え、これは見てくるのもありなのでは?
スイスは有名な山や湖の美しい景色を堪能するくらいしか考えていなかったのですが、突如新たな選択肢ができました。
調べてみると「地球の歩き方」にも行き方がばっちり載っているし、なかなか有名な観光地らしい。
よし、行ってみよう!
スイスの名峰、ユングフラウヨッホを眺めるために滞在していたグリンデルワルトという街を起点に、以下のルートでライヘンバッハの滝を目指しました。バスです。
色々調べてみた結果、徒歩は下るだけでほとんど歩かなくてすむ、なかなか良いコースになったと思います。
グリンデルワルトGrindelwald
↓ 村内バス128番
シュヴァルツワルトアルプSchwarzwaldalp
↓ ポストバス164番
ツヴィルギ Zwirgi
↓ 徒歩
ライヘンバッハの滝
(帰り)
↓ ケーブルカー
マイリンゲンMeiringen(列車駅)
ライヘンバッハの滝を思いつく前は、元々「バスで峠越え」というアイディアを実現したくて、グリンデルワルトから同様のルートでマイリンゲンまで行く予定でした。マイリンゲンは峠を越えた山のふもとにあります。
そうするとマイリンゲンからライヘンバッハの滝までは、逆にまた上っていくことになるらしい。
そこで途中のバス停ツヴィルギで降りると、なんとライヘンバッハの滝の流れ落ち始めるてっぺん近くに徒歩ですぐ行くことができます。
下の地図のZwirgiから①のルートで下っていきます。
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ライヘンバッハの滝へ到着する前ですが、この峠越えが予想以上に楽しかったです!
狭い山道をドライバーの豪快なハンドルさばきが、さく裂します。
ヘアピンカーブと言っていいような急カーブでは、メロディーのあるホーンを鳴らして対向車や牛の群れに注意しながら進んでいきます。バスが道幅ぎりぎりまで場所を取るので、窓の外を見ると下は崖!ということもありました。そしてポストバスの方を巧みに運転していたのが小柄な女性というのも痛快で楽しい。(気さくな方でした。)
バスの峠越え自体がアトラクションの様相を呈していました。
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ポストバスはドライバーに直接支払うので少額の現金があると安心。
さて、無事にツヴィルギに到着しました。ご丁寧に道案内があります!
グーグルマップで見たときに道というより点々が描いてあったのでなんだろうと思っていましたが、山道でした。
朝一ならぬ朝二のバスで到着したのでまだ早い時間で明るかったのですが、暗かったらひとり歩きは少し危ないかもしれませんね。
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バスから降りた時点で、すぐに滝が流れ落ちる轟音が耳に届いていました。
わくわくしながら坂道を下っていくと、ついに滝のてっぺんに!
噴き出すところを上から見下ろすかっこうで、その勢いに圧倒されます。
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その上を眺めながら歩道を渡ったり下ったりしていくわけですが、どんどん全体像が見えていくにつれて滝の迫力に畏怖のようなものを感じてドキドキしていました。流れ落ちる速さの速いこと。こんなところに落ちたらひとたまりもありません。
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もし万が一私が宿敵と決闘しなくちゃいけなくなっても、滝のそばは遠慮したいです。決闘の前に滑り落ちます。
ところでドラマにあったような滝の内側に入れる場所は無かったです。
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滝の迫力に圧倒され、水しぶきのマイナスイオン?に癒されたころ、少し開けた場所に到着しました。
どうやらここがケーブルカーの到着地点らしく、シャーロック・ホームズの案内があります。
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A. ホームズになれない
固定されている望遠鏡をのぞいてみると、ホームズとモリアーティ教授が落ちたとされる場所が見えます!ご丁寧に☆が置かれています。
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しかし…☆の下は滝つぼというより岩なのであそこから落ちたら…。
なんて邪推をしつつ、こんな場所をクライマックスに持って来るコナン・ドイルの構想力に脱帽です。
そしてケーブルカーにもぜひ乗ってみたかったので、ここから地上に降りることにしました。
次のケーブルカーがやってくるまで、展示コーナーを眺めていました。他には2,3人くらいしかいませんでしたが、ここまでやってくる熱心なファンなので、目が合うとお互いにっこり。
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ケーブルカーがやってきました。駅が無人で切符売り場も無いので降りてきた運転手さんに聞いてみたところ、「私に払って!」と言われホッ。
今回もきっぷのいい女性でした。
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大変な急斜面をゆっくりゆっくり降りていくケーブルカーです。
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到着した駅もホームズ感たっぷり。
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ここからマイリンゲンの駅までは歩いて20~30分くらいです。
駅までの道にシャーロックホームズのホテルやクラブなども見られます。
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スイスのシャーロック・ホームズ博物館
ここ、ロンドンから遠く離れたスイスのマイリンゲンにも、シャーロック・ホームズ博物館があります。そして221Bのあの居間が再現されているのです。
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マイリンゲン駅を出て右側に歩いて5分くらいのところにある、小さなかわいらしい建物です。スイスの列車乗り放題チケット、スイストラベルパスがあれば無料で入れる美術館や博物館にこのシャーロック・ホームズ博物館も含まれていました。
ただ注意が必要なのが開館時間です。
この博物館、午後しか開いていないんですね。そのため私は滝とは別の日に訪れました。
受付で日本語対応のオーディオガイドを借りて見学開始です。
この博物館は1991年の5月5日に教会の地下に展示されて始まったもので、見学の開始は受付け横のチャペルからです。
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そして地下に行くと、あの居間やその他ホームズのエピソードにまつわる展示品がずらりと並べられています。
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居間も原作に忠実に再現されているらしく、オーディオガイドでも「家具は当時のヴィクトリア朝時代の本物ばかりです!」と強調されるほどこだわりの空間。ロンドンとは少し違うものの、今にもホームズやワトソンがくつろぎそうな雰囲気なのがいいですね。
公式サイトから、なんとオーディオガイドを聞くことができます。
最後のオーディオガイドその5に居間の調度品について詳しく説明されているので、ご興味があったら聞いてみてください。
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ロンドンと違って他に訪問者はひとりかふたりしかおらず、ほぼ貸し切り状態でした。穴場です。
帰りに受付でホームズのポストカードを購入し、スタンプを押してもらいました。
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博物館の前にホームズ像があります。
後ろから肩越しに近づいて行ったので、最初、まるで「なに、こんなところまで来たの?」と言われた気がしました(笑)。
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ホームズとワトソンが歩いたスイスの場所という地図もありましたが、基本的に有名なのはライヘンバッハの滝くらいだろうと思います。
それを博物館や滝に行きやすいように列車までつくり、全力で盛り上げているスイス人のサービス精神の高さと商魂のたくましさにすっかり楽しくなりました。
ホームズファンのみなさん、ロンドンを回ったら、よかったら次はスイスまで足を延ばしてみるのはいかがでしょうか?
滝の絶景とスイス人のこだわりが楽しめます。
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・参考資料
ポストバスLiniennetz Brienz–Meiringen–Hasliberg間の路線図(164番です)
記事の内容は旅行当時の2024年4~6月の情報を基にしています。最新情報・正確な情報はご自身でお調べのうえ、ご確認ください。