【読書備忘録】「ビジネス思考で離婚後の子育ては必ずうまくいく!」イーオーエヌブックス
「ビジネス思考で離婚後の子育ては必ずうまくいく!」
イーオーエヌブックス
カレン・ボネル (著), クリスティン・リトル (著), 塚越 悦子 (翻訳)
「本書を読んでできるようになること
・元配偶者と、共同養育に取り組むビジネスライクな関係をつくる
・元配偶者と互いに敬意を持ち、相手を尊重できるようになる
・子どもを最優先にし、大人同士の対立や心配事から子どもを守る
・子どもが何を失うのか、そして子どもにとって何が変わるのかを知る
・子どもが、強さと能力を身につけられるようにする
・二つの家がある家族の実用的な生活方法や習慣を決める」21-22頁
「これから何が変わり、何が変わらないのか、そして何を約束できるのかを、子どもにきちんと説明するのです。子どもは、親から説明を聞き、親に質問できるということが分かれば、今を乗り切って安全で愛情に満ちた未来に向かって進めるようになります」26頁
「”配偶者マインド”と”親マインド”の違いを意識しましょう。そうすれば、共同養育の邪魔をする自分の感情をコントロールしやすくなります。チャンネルを”親マインド”に合わせるよう心がけて、元配偶者と共同養育関係を築き、子どもの将来を支えるのです」34頁
「実は子どもは、親同士の関係自体にはそれほど関心がありません。子どもにとって大事なのは、自分が愛され、両方の親とつながっていられるかということです」34頁
「”許す”というのは、相手に同意することでも、相手が正しいと認めることでもありません。自分も相手も不完全な人間であることを認めることです。人は後悔をやめて未来に進もうとする時に、相手を許せるようになります」47頁
「ハイキングの時、遅い人にペースを合わせるのは、けがや事故を防ぐためです。同様に別居時は、あなたが子どもの気持ちにペースを合わせてあげないと、子どもの心は深く傷つきます」51頁
「子どもに必要なのは”理想的な親”ではありません。自分を思いやり、間違いを修正する勇気があり、愛情深く成長する”現実的な親”です」55頁
「親子関係は大切で神聖な絆です。それがたとえ完璧なものでなくても、あなたと元配偶者はお互いに、相手と子どもの絆の大切さを認めなくてはいけません」58頁
「自分のやり方を押し通したいという気持ちを我慢して、お互いに妥協点を見つけるように努力しましょう。自分と違う点を、批判せずに相手の長所として受け入れる心の余裕を持ちましょう」62頁
「共同養育をする親が忘れがちなこと
・”完璧な親”、”完璧な家族”、”完璧な家”を、子どもは求めていません
・子どもの健やかな成長のためには、両方の親が子どもと関わり、親子の強い絆を保つことが大切です。両親だけで解決できない場合には、専門家に助けを求めましょう
・子どもは、二つの家がある家族の一員であると感じられれば、心身ともに健康に育ちます
・完璧な親になる必要はありません。両親がそれぞれ、できることをすればよいのです
・最も避けるべきなのは父母が対立することです。お互いに敬意を持って話し合いましょう
・悲しみを乗り越えて、元配偶者の長所と短所を、先入観を持たずに受け入れましょう
・あなたはこれらのことができるはずです。子どもを愛しているのですから!」64頁
「あなたはもう一人の親の行動に傷つき、憤慨することもあるかもしれません。しかし、子どもにとっては大切な親なのです。子どもにあなたの考えや感情を押し付けずに、子どもが両方の親と関係を続けられるように心がけましょう」83頁
「子どもが、親の別居とは関係なく健やかに成長し、自分の課題に取り組めるようにしましょう」94頁
「あなたは100%の親です。自分の養育時間ではない時間も、常に子どもの親です。誰もあなたの代わりにはなりません。親は、子どもとのつながりを失い、子どもの大切な瞬間を見逃すことを恐れ、もう一方の親だけが子どもと一緒に特別な体験をすることに不安を感じることがあります。しかし、あなたは子どもにとっては特別な存在であり続けます。あなたもあなたの共同養育パートナーも、素晴らしい瞬間を子どもと過ごすのです。時間は十分にあり、親子には強い愛情と永遠の絆があります」99頁
「子どもを守るのは親の仕事ですが、”あなたがたまたま嫌ったり、恐れたりしている安全な親”から子どもを引き離すのは、子どもに有害であり、生涯にわたって子どもに影響を及ぼします」108頁
「かつての夫や妻とビジネスパートナーのような関係を築くのは、難しいと思うかもしれません。しかし、前向きに礼儀正しく協力し合う関係を意識すれば可能です。そうすれば子どもは安心して、両方の親を堂々と愛することができます。それが、子どもにとって最も大切なことなのです。加えて、子どもが両親だけでなく、その周りの人も愛せるようになるのが理想です。たとえそれがあなたの元配偶者のパートナーでも。あなたの怒りや、裏切られ傷ついたという気持ちを子どもに背負わせてはいけません。子どもの気持ちを取り合うと、子どもは駄目になってしまいます。子どもの立場を尊重して、子どもの人生に関わる新しい大人を受け入れましょう」115頁
「親は完璧ではありません。親は子どもの幸せのために、自分が持っている能力を駆使して何とかやっていくのです」145頁
「共同養育をする人の多くは、時間がもたらす変化に驚きます。元夫婦が別居後に十分に距離を置き、対立を最小限に抑えてそれぞれの生活に集中していれば、元配偶者と顔を合わせることが苦にならなくなるようです」148頁
「人間関係の鍵は、自分自身を知り、相手を尊重することです。自分ができないことを無理にしようとすると傷つきます。また、自分の考えを他人に押し付けると、人間関係が悪化します」148頁
「家族のコミュニケーションは、共同養育を支えるだけでなく、子どもが将来、難しい人間関係を乗り越える時のお手本にもなります」151頁
「相手への敬意がなければ、共同養育は批判や権力闘争になりやすく、うまくいきません。過去と決別できれば、二人は自由に、新たな立ち位置を見つけられます。相手の変化を受け入れ、子どもの育て方を考え、”子どものため”という目標を掲げる時、より良い未来が始まります」154頁
「共同養育をするには、上手に別れることが必要です。お互いに愛情はなくても、子どもへの愛情はあります。この共通点を利用して、子どものために良い意思決定をしましょう」173頁
「あなたとあなたの共同養育パートナーとの関係を円滑にするには、
・自分自身が成長を続ける
・相手と一定の距離を保つ
・相手に敬意を持って誠実に対応する
・前向きに明るい未来を築くために必要な力養う
ということが重要です」252頁
「楽観とは、大変な時により良い明日を信じる魂の力です。学ぶべきことを学び、必要な方法を身に付けて問題を乗り越える日々の積み重ねが、より良い未来をつくるのです」254頁
「時間がたつにつれて、共同養育関係は変わります。人や人間関係は、氷河のように固まっているように見えることもありますが、いずれ変化し成長することを忘れないでください」255頁
「あなたが共同養育の扉を開いていれば、相手が入ってくるかもしれません。オープンな心でいれば、相手の良い変化に気付きます。そして、そのようなあなたの期待を感じ取る子どもも、期待を持ち続けられます。これはただの希望的観測ではありません。”人は時とともに成長する”という現実です。そしてそれは、子どもにとっても貴重な教訓になります」262頁
「意図と結果を切り離して考えれば、一緒に解決策を見つけられます」264頁
「両親のタイプが違うことは、子どもにとっては決して悪いことではありません。子どもが将来どんな人になろうかと考える時に、参考にする材料が増えるからです」269頁
「共同養育には一定の技術が必要です。それは一般的な人間関係を良好に保つための方法としても使えますが、共同養育に特有のものもあります」272頁
「あなたは、子どもの道徳観に最も影響を与える共同養育パートナーの一人です」285頁
「子どもは大変鋭くて、あなたを観察しながら状況を確認しています。そして”親は自分で自分のケアができる”と安心できれば、子どもは再び自分の冒険や興味、夢に意識を向けられるのです」289頁
「勇気を持って行動しましょう。効果的に子育てや共同養育をする方法を学ぶことは、一生続く努力です」312頁
「子どもは完璧な親を必要としていません。十分に良い親を必要としているのです」312頁