【SES日記】第5章①思ったのと違った…早速転職を決意
エンジニア歴4年目、5つ目の現場に参画しました今日この頃です。
今回の現場は、アジャイルで少人数で話し合いながら進めていきたい、お客様と関わりたいと思っていた私にとっては希望に合いそうでした。
自社でも「ある程度一人でできる人がさらに成長できる現場」と紹介されていました。
そして、前の現場で「一緒に働きたい」と思ったリーダーと一緒に参画できました。
それなのに、一週目には転職を決意していました。。
前月にメンタルが落ちてしまったのもあります。
※その時のnoteがこちら
実際は「アジャイル」など名だけ、リーダーやメンバーと合わないといった感じでした。
話したいと思いながらも自分から話せなかったり、それゆえにモヤモヤを自分の中に抱え込んだままになってしまったりと自分の課題も大きいと感じています。
一旦今年中と契約期間は決められているので、定時で上がり毎日草を生やすといった、次の転職に向けた行動をしています。
私は大器晩成型なのだから焦らない焦らないと思いつつも爆発寸前となってしまった1ヶ月目の記録です。
作業実績
計21日、実働時間合計156時間程度(残業2時間)
・PCセットアップ
・規約・ガイド・ローコードツールのマニュアルなどの資料読み込み
・現行調査と資料作成
・ローコードツールによる画面モック作成
作業を書いてみると、初月にしては結構やったように見えますね。
お客様もこの月からこのプロジェクトに参画されたのもあり、まだ画面レイアウトができていないという状態で、資料読み込みの時間も長かったです。
本当に眠かったですが、現行調査と資料作成からは時間が早く感じられました。
大規模すぎて歯車感
私たちと同じ月に総勢100名以上が参画し、プロジェクト全体では300名を超えるようでした。
チームは10数名程度、数名のユニット単位で作業すると聞いていたので規模感はあまり気にしなくていいかと思っていましたが、私の経験上最も大規模なプロジェクトでした。
新規参画者説明会で体制図を見て、あまりの人の多さに頭がクラクラしました。
PMOすら複数人存在し、階層に連なりすぎて、歯車の一部という感じを受けました。
私は今までの経験から、プロジェクト全体10名以下、システム全体のことを把握できる規模で、力が発揮できると考えています。
しかし、この規模のでかさで、私たちチームが担当するのはごく一部、ユニット単位にするとほんのごくごく一部です。
全体で何作っているか分からないけど、ただ手を動かしている状態になりそうだと感じました。
それをつまらないと感じました。
私でなくてもいいじゃないか。
ルールや規約も細かくあります。
私はそういったものが細かくある方が働きやすいと感じるので(ルールや規約がないと自分たちで作らないといけないと感じるため)、すでに整えられていることは感動しました。
命名規則とか、共通機能の実装方法などが書いてあって、「これよこれ!」という感じでした。
私はこういうのを作れる人に将来なりたいのだと改めて感じました。
他にもつまらないと思う点があります。
普段作業する数名のユニットには設計担当と製造担当が分かれています。
私は製造担当ですが、設計から一気通貫でやりたい思いのある私にはミスマッチでした。
必然的に設計担当がそのユニットリーダーという立ち位置になります。
設計担当は進捗会議や説明会に招待されるのに、製造担当は招待されないことが多々ありました。
後で共有されることもなく、見えないことがたくさんありモヤモヤにつながりました。
(※私は元来より設計やリーダーやりたい人、全体を把握したい人、進捗会議大好き人間なのでなおさら強く感じました)
私の存在意義
まだ2日目で感じたことなのですが、自分の存在意義が見出せませんでした。
チームメンバーは全員いい人です。
しかし、一人前にできる人ばかり(歴で言えば私は下の方。20、30年以上のベテランも多い)だからこそ、私が気づいてアクションを取る前に先にやってくれる人が多いです。
それでいいのかもしれませんが、自分の存在意義はなんだろう、どのポジションを取っていこうと思いました。
私は「細かいことに気づく」ことを強みとしてアピールしていましたが、みんな気づきます。私より早く気づいたり、私が気づかなかったことも気づくことがあります。
それでも一つあると思うのは、私は得た知識を共有するのが好きです。
自分が詰まったということは他にも詰まる人がいるかもしれない、他の人に苦労や時間をかけさせたくなくて共有するというのでは貢献できるかもしれないと思いました。
チームに溶け込めない
初日にチーム内で自己紹介を行いました。
リーダーが最初にお手本として自己紹介したので、それに準じて趣味だけでなく家族構成や住んでいるところなど、みんなよく自己開示できるなーという感じでした。
私は多趣味なので自己紹介は得意な方でしたが、今の一番の趣味は個人開発・資格勉強。同じ趣味の人なんていないと思うし、つまらない人だと思われるのではないかと思い、違う趣味を話しました。
人前で話すのはどこ見たらいいのか分からず苦手なので、一番私が簡潔でした。
やはりみんな私とは違う属性の人だなと思ってしまいました。
そう思うと、自分と他人との間に壁を作ってしまうようでした。
私だってもちろんいろんな人と関わりたい思いや仲良くしたい思いがある。
しかし、合う人と深い付き合いがしたいというのが一番なのだろうなと思います。
そんなだからあまり話しませんでした。
エレベーターが一緒になっても先に帰ったり、飲み会には参加したものの、一会場に向かう間の雑談が苦手で一人で行ってしまったり。
しかし、「話したい」という思いはつのりました。
別にチームメンバーと話さなくても、作業するユニット内で話せるならいいんだと思っていました。
そのユニットメンバーが全員、隣にいるのにチャットでやり取りする派だったので、他のユニットメンバーがよく話し合っているのと対比してなおさら話したい思いがつのりました。
話したいのなら、自分から話せばいいのに。
それはそうなのですが、「人の時間を奪うことが申し訳ない」と思う私は「話しかけること」が最も苦手なことの一つなのです。
結果として、他のメンバーと話せるようになってきたのは月後半でした。
飲み会だったり、自社イベントに向かう道中だったり、実際話してみるととても話しやすい人ばかりでした。
リモートでその人を判断してはいけない
前の現場で一緒だったリーダーとは「一緒に働きたい」と思った人だと書きましたが、リモートと対面では印象が違いました。
これに気づいたのは前月の終わり頃です。
特に進捗会議では以下が気になりました。
話が長い、「させていただく」の多用でうんざり(一文で3回くらい言ったのではないか)、自分の意見を通したいという思いが感じられる、価値観が合わない、人による態度が違う(目下に対して横柄に聞こえる)…
そんなことがありモヤモヤがつのっていきました。
人はリモートでは判断できないと反省したし、彼とのコミュニケーション不足で勘違いしているところもあるのではないかと思いました。
前から同じ現場の唯一の人間なので、コミュニケーション優先順位は最下位だろうと思って、話したいことがあっても自分から話しかけることはしませんでした。
彼のことを良く思っていないから、彼の作るチームに馴染みたくないといった抵抗もありました。
書いていて、「なんて考えだ」と思いますが。
もちろん彼には私にはない尊敬する点も多数あります。
違うからこそ学ぶことがあるのではないかと思います。
似ているようで似ていない人
ユニットメンバーで作業する前からユニットメンバーは私と似ているのではないかと感じていました。
そのうちの一人の女性について書きます。
話すのが得意ではなさそうという点では似ています。
違う点は質問が早い、雑だけど速いところです。
かと思いきや、私が気づかない点に気づく。
補完し合う良い組み合わせかもしれません。
しかし、今に至るまで全然雑談ができていません。。
何を話題に出したらいいのか分からない。何か話を出しても広がらない。
実は掘ればめっちゃ話してくれる人な可能性もなきにしもあらずですが、私はある程度反応してくれる人でないと話を続けられないのだと思いました。
そして自分を振り返りました。
自分はそういった反応ができているのだろうと。
ぱっと見「似ている人」の印象から、自分を振り返ることで、「一緒に働きたい人」と思ってもらうには足りない点が多々あるかもしれないなと感じました。
ベテランと合わない…?
私のユニットの設計担当が30年以上のベテランです。
はじめこそ質問に対して嫌味を言わず淡々と答えてくれる良い人と感じていましたが、慣れてきて素が出てきたのか、言い方がイラッとするな、苦手だなと感じるようになりました。
コミュニケーションの一つとして、話の流れで確認で聞いてみることがあるのですが、「そんな当然なこと聞くな」みたいな反応をされてイラッとしました。
「〜でしょ」という言葉が、怒りスイッチを押すトリガーワードのようで、前の現場でも言われてイラッとした言葉でした。
本人には全く悪気がないと思われます。
(前の現場のベテランとは飲み会でこのことが話題になり、無意識で悪気のない様子でした)
こういったイラッとする言われ方をすることが3回に1回くらいあるので、もう話したくない…というところまで来ています。
チャットだとまだ丁寧な言葉なので嫌だと思うことはありません。
せっかくコミュニケーションと思って勇気を持って話しかけているのに、早くリモートにならないかなと思います。
また、ご本人の作業はきちんとされていますが、人に振った作業の確認が雑です。私が後で参考に見てみると、確認漏れだらけで大丈夫かな…と思いました。
私の考えとして「ベテランであっても人間は完璧じゃないから漏れることがある。任せきりにしないで、フォローできるように準備しておく。成果物を確認したり、気づいたことがあったらフィードバックする」というのがあります。
それなので気づいたことはしっかりフィードバックしますが、ベテランのプライドがあると思うので、こんな小娘に言われるのはイラッとするのではないかと思って言いにくいなぁと感じています(チャットで伝えており、お辞儀スタンプを押してくれていますが)。
チームメンバーとは話せるようになっても、一番近くで作業するユニットメンバーとは全然話せておらず、距離感が縮まっていない状況です。
同じ製造担当の女性は言うべきことはチャットで言うから、漏れるとしたらそれは誰も気づいていないことだろうと思います。
それを気づいて、最後の玉拾いするのが私の役目なのかなと思います。
私はちょっとダメな人、頼りない人のもとで一緒に話し合いながら進めていくのがいいのかなと思いました。
私はプライド高い負けず嫌いな人間なので、ベテランこそ嫌なプライドは持たないようにしようと思いました(そうすると舐められたりもするので塩梅が難しいですね)。
モヤモヤ大爆発
こうして毎日モヤモヤが積み重なっていきました。
前職では毎月上長との1on1があり、私の思いを話せる貴重な場で楽しみにしていたこと思い出しました。
吐き出さないと爆発してしまうと思っていた矢先、ブチ切れた瞬間がありました。
他のメンバーに先駆けて、初めてのローコードツールに苦戦しながら一人抱えて画面モック作成していたというのもあるのでしょう。
不安とかストレスが爆発しました。
具体的にはミーティングの場で不安を口にしたり、チームチャットで困っている内容を送ったりと、私の思いを表に出したという感じです。
なので怒りを爆発したとは認識されていないと思いますが、私は裏で涙が止まらなかったです。
モヤモヤは「こうした方がいいんじゃないか」という思いがあるのに言う場がないこと。
チーム内のチャットだと関係者が広すぎるし、ユニット内も吐き出せる環境でないどころかストレスの原因になっている、リーダーとのコミュニケーションがほぼない、リーダーもストレスの一因となっている。
全ては抱え込んでしまう自分が悪いです。話すだけで解消できることは分かっています。しかし、分かっていてもできないことがあります。
そんな私でも発散できる手段が1on1、会議、分報だと思います。
これには賛否両論があり、ネットで調べると「不要」などの声があります。
ただ自分から声をあげるのが苦手な人間にはありがたい場で、吐き出すだけでも解決できることがあると実感します。
進捗会議は元々設計担当だけでしたが、話したい人が話せるように簡単な共有会が始まりました。
特に私が要望したわけではないのですが、リーダーが導入しました。
こういった「みんなで話しやすい場をつくる」という点でリーダーと考えが一致しているはずなのですがね…
誰も発言しなくなったら消滅していくと思うので盛り上げる一員となりたいです。
また、1on1も元々自社にはなかったのですが、制度として始まりました。
前職のように月1強制ではないですが、全くないよりかは言いやすいと思います。
1on1は受ける側として好きですが、今回のモヤモヤを通して、1on1の大切さを改めて実感し、やる側として働く人の心の支えになりたいと思いました。
1on1やコーチングについて学びたいと思いました。
まずは本から読んでみることにしました。
さいごに
スタートダッシュで失速しましたが、それはいつものことです。
焦らず、少しずつ慣れて、私のやりやすい方法やポジションを見つけて、それから貢献していけばいいと言い聞かせます。
配慮のない言葉にイライラしてしまったり、モヤモヤを吐き出せず溜め込んでしまったり、これは自分の健康のために対処できるようになりたいです。
まだまだ長い月日となりますが、「来年転職」という思いを抱きつつ、ほどよく力を抜いてやっていきたいと思います。