ながいおもいで


あー、腹立つ。苛々する。お腹の奥がもやもやして、どんな思考の帰着先も同じような場所になって、楽しくて愉快な思い出をそれだけに収められない自分の事を大層嫌いになる。

土曜の夜から火曜の朝まで、好きな子のおうちに3泊4日。意味わかんない。あーもう。

まずは土曜の19時50分。私は割と出来上がっていて、珈琲さえうまく啜れないまんま待ち合わせた。仕事終わりのあの子は先週2日も休んだ事をずっと嘆いていて、気の毒なような微笑ましいような。予約しておいたカラオケでホワイトベルクとお酒をそこそこ飲む。吸いたいし話したいし飲みたいし食べたいらしい忙しい姿を見てずっと笑っていられた。3時間いて、まっすぐ帰ったんだっけ…?確か…?

日曜の昼。珍しく頭も痛くないらしいので、早めに家を出て横浜の一番街へ。昼から飲んでいるという事象にそわそわしているあの子を見て、私も笑顔になる。あぁ、かわいいなぁ。2件済ませて私の恋人を召喚して3人でボーリングへ。お酒を飲みながらの運動は大変キマっちゃう。3人で飲みに行く?の誘いはこっそり次の日お休みの癖に早く帰りたい恋人氏によって断られてしまったので、この前ボトルキープしたスナックへ行くことに。餃子んまかった。社交と女体である振る舞いみたいなのをすると反動がくる。なんかめちゃめちゃ怒られた気がするなァ。

「なんであーなっちゃうの!」
「私がちゃんとしなきゃいけなくなるじゃん」

とかなんとか。まぁ全然覚えてないんだけど怒られた記憶と早く歩く彼女を謝りながらへらへら走って追いかけた覚えはある。帰宅ののち、2人とも気絶してあっちは飲みなおしていたらしいが、そんな事は微塵も知らず起きたら朝。仕事行く気だったしいける時間にちゃんと起きたんだけど、どうしても行きたくなくってお休み。だって行きたくなかったもん。仕方ない。

肉が食べたいあの子のお気持ちを受けて焼肉を食べに。電車がちょうど止まってしまったのでタクシーで。昼から飲み放題キメて、立ち飲み屋行って、カラオケ。ゴルフの話とかした。前も話したような気がすることも聞いた気がすることも沢山あるのに、どうでもいいのは好きだからか誰でもそうだったかは忘れてしまった。

帰ってきて楽しい動画をたくさん見た。薬用石鹸ミューズめちゃんこ好き。俺零とのじゃ零のくだりとか。幸せだったな。

「ね、あっち向いて。抱き枕にするから」

……はーい…。枕を握った、何も悔しくなんてないのになぁ。力が篭って、どうしたらいいかわからなくなる。性的ではない燻った何かは満たされることなく眠気と共に行き場を失っていた。寝付いたらしい気配を感じてベッドから出て、ウィスキーをロックでちびちび舐める。お腹が熱を持って、なんとか満たされた気持ちになったフリ。

起きて起こして、お仕事へゆく。

「3泊4日ってイカれてるよな」
「付き合ってるじゃーん」

ほーんと、煩いわねぇ。

どうしたいんだろ。じぶん。

備忘録はとりあえずおしまい。

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