雑話
この感覚、何度目だろうってくらいには落ち着いているけど、こうして文章にしないといてもたってもいられないのは多分もうダメなやつかなぁって思う。
ちょろいんだよねぇ、わたし。
昔と違うのは、押せなくなったところと自分と相手の未来を考えてしまうようになったところ。心の真ん中の方が熱くぐずぐずになって、その熱を放出してあげたいと思うのに、素直にそうするわけにはいかないこの感じ。うーん、甘酸っぱくてもどかしくてたまらなくて、めんどう。
人を殆ど好きになったことがない、親御さんに囚われている、ヘテロセックスが嫌いなのに子供を産みたいからって男体とのソレに慣れようとしている、不思議なひと。わたしはいつだってそうだ。少し変わったひと、いいや、大変そうなひとに心が惹かれてしまう。(もしかしたらそういう気配を感じて仲良くなってしまうのかも知れないけど) よくわからないご縁で出会って、よくわからないまんま仲良くなれたらいい。うっかり恋愛感情なんてぶつけるべきではない。
「縁なんてそんなもんだよ。いつ会わなくなるかなんてわかんない」
なんてさみしい事実を言うんだろうか。
「貴女に会わないほうがいいよっていろんな人に言われたの」
そりゃ初対面で噛み付いてくるような女やべえからな。
「自分のこと大事にしなね」
軽くない言葉だった。わたしの左腕を見てそういうひとはとても減ってしまったから。
「さみしいんだね」
そうだよ。さみしいよ。自分からさらりと溢れた肯定に我ながら驚いていた。ああ、さみしい。
楽しいのも、好きなのも、困るんだ。うっかり世界が明るい気がしてしまうし、中毒性がある。惚れっぽいけど飽きっぽいわたしのことだから、こんな気持ちもきっと過去になる。思い出って綺麗だし、コンテンツに落とし込んじゃえばなんだってわらえるよね。きらきらひかってみえるの。ほんとうに、おばかだねぇ。自分が男だったらなぁって思ったことは何度もあって、でもそんなこと思ったところでどうしようもないことも分かってて、だけど、それでも。
私が叶えられない「幸せ」とか「あたりまえ」みたいなものを当然のような顔をして拐っていくお前らが死ぬほど憎いよ。
じゃあ、ノンケだったら幸せだったのかな?幸せになれたのかな?とも考える。その答えはいつだって「まぁ楽だったかも知んないけど多分幸せではないんじゃん?私はいつだってわたしでしかないからねぇ。それに、同性を好きになってしまうから得た喜びも嬉しさもあるなぁ」
ほんと、そうなんだよね。
何回でも考える。なんで結婚とか恋愛とかに一種の固定観念があるんだろって。仕方のないことと割り切ってきたけれど、時たま発生するどうしようもない息苦しさに肺の底の方が重たくなる。