かろうじてのおもいで


あ、忘れちゃう。と、まだ思ったらしい私が筆を執る。

外回りをしながら帰り道を考えていて、その時に例のあの子の最寄りにある角打ちがポップした。いつでも考えていたし常に行きたいとは思っていたから、特段変な話でもないように見えるだろうけど。偶々帰り道だっただけ。そこに私の「もしかしたら会えるかもなぁ」が数ミリ入り込んでさえいなければ、のお話。

閉店ギリギリに駆け込んできたあの子と、やたら濃い酎ハイとおじさんとのぺらっぺらの会話でまぁ仕上がってきていた私。少し飲んで帰るかーのはずの予定は、不慮のお泊まりに。理由は「起こしてほしい」だったかしら。そんなのは二つ返事でおっけーできるくらいには起きれてしまう自分を褒めてあげる。

いつも通りたらたらお酒を飲んで、動画を見て、おやすみなさい。最近毎回毎回、もっと触れたかったなぁと思うのは少し気持ち悪いような、微笑ましいような、そんな気持ちでしたとさ。

短い時間には短い日記を。

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