京津畑日記 第63週 9月13日〜9月19日
改めまして2023年7月に岩手県一関市大東町に移住しました。一関地域おこし協力隊の丸谷誠司(マルターニ)です。
自伐型(小規模)林業を通して、里山と経済の循環を起こす山守、自伐林家を目指しています。山を元気にする森の散策路や木材の面白い使い道を考えています。
伐倒造材研修を受講しました。講師は
山口祐助先生。1958年生まれ。兵庫県篠山市在住。
兵庫県多可町に約180haを所有し、作業道を高密度に張り巡らせて、抜き伐りで効率的な木材生産や、針葉樹と広葉樹を混生させた整備を進めている自伐林家。優れた森林経営が評価され、平成20年の全国林業経営推奨行事(大日本山林会、全国林業改良普及協会主催)において林野庁長官賞を受賞。伐倒から運搬、作業道敷設まで、すべての林業施業の作業を一人でこなすことができるオールラウンダー。(自伐型推進協会HPより抜粋)
長身の穏やかで丁寧な理論派の関西弁の方です。
それではどうぞ。
9月13日(金曜日) 風呂場の改修、note
乾かしたコンクリート。薄塗りでも乾かない箇所もありましたが、強行突破。専用のものは高価ですので、台所のキッチンパネルの要領を拝借。
9月14日(土曜日) 山口先生の伐倒施業研修 川崎町
1日目。今年度から作業道研修をしている林内。
作業道を入れる時、先行伐倒は禁止!なぜなら岩などが出てルートが変わったら、伐倒した木は残した方が良かったと、悔やむことになるから。
今回は、山口先生も道をつくられる現役なので、除伐も兼ね先行伐倒を進めました。今年6年度の研修生を優先し、研修。
9月15日(日曜日) 山口先生の伐倒施業研修 川崎町
2日目。一日中、雨。
チェーンソーの目立てを論理的に学びました。
なぜ、この角度が必要なのか。WHYが大事。
教本通りの研ぎ+アルファ 長持ちする刃。出刃包丁と菜葉包丁の違い。鋭いだけでは、斬れが悪くなるのが早い。効率が悪い。歯の先を尖らせた後に、85°に研ぎ直すことで欠けにくく作業効率が良くなる。
9月16日(月曜日) 山口先生の伐倒施業研修 川崎町
3日目。
作業道に直角、上方に伐倒することで集材や寄せることが簡単になる。作業効率を考えて。
開設の際にバックホウが楽になるよう玉切り後も、
ロープを上げ牽引の準備。トビを使って玉切りがしやすいように協力。
木の動き、観察が大事
箱斬りで確実に斬り込んで、テンションの見極めをする。
小径木を人力で介助する方法。
下の写真のような偏心木には、
画像に線を入れてある三角形に斬り、ツルをコマの要領で回っていただく。どっちに転ぶかは、自然任せ。おいツルを入れる時は、一気に!止まらず進める!!
止まると裂け上がる危険があるから。
・根株を除いた直径の80%のツルを作る事。
・ツルを効かせるために必要な受け口は、5分の1から4分の1。
・大径木の時は、三分の一が必要。
9月17日(火曜日) 山口先生の伐倒施業研修 京津畑
4日目。
場所を京津畑集落に移動して研修。
左右から突っ込み斬り、追いは斜め上方から入れる。くっついて見えるようでも、中身は2股がくっきり分かれていました。
9月18日(水曜日) 山口先生の伐倒施業研修 京津畑
前日の材が溜まってきたので、林内作業車で2車ほど出しました。
片付いて、再び伐倒。
枝などを片付けて、後日再開予定です。
研修から時間を空けない方が良いのですが、秋分の日と天候と、スケジュールと応相談ですね。
9月19日(木曜日) 経営とブランド戦略、京津畑作業道
午前中、山がっこで「経営ブランド」の発表に向け練っていました。
老人会の運動会が興田であったそうで、終えられたご老人達に声をかけていただきお茶っこさせていただきました。
午後から珍客があり、愉快なイベントが形になりそうです。
そして作業道へ。晴天が続いて奈良市に最適。
おまけ 伐倒の数字
・根株を除いた直径の80%のツルを作る事。
・ツルを効かせるために必要な受け口は、5分の1から4分の1。
・大径木の時は、三分の一が必要。
今週も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。来週も引き続き、作業道作り研修。どうぞお楽しみに!
妻も同じく一関市地域おこし協力隊員です。ご興味があればこちらのnoteもぜひご覧ください。小さな女が小さな林業をするまでの経過観察ができます。