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秋日、湖国の酒旅。―1.青に浮かぶ町―

晴れやかな秋晴れの日、湖国を北から南へぐるりと半周する酒旅へと出かけた。

この日、京都の日本酒バーの女将さんにお誘い頂き、2軒の酒蔵を訪ねることに。

まずは、滋賀県高島市にある吉田酒造さんを訪ねた。

私が滋賀の拠点として住んでいる木之本からは、JR琵琶湖線に乗り、湖北のてっぺんにある駅「近江塩津」で湖西線に乗り換えて「マキノ駅」まで。乗り換えの接続さえうまくいけば、電車で約20分少しの距離だ。

ちょうど近江塩津を折り返すと、車窓から湖北の穏やかな情景が切り取られる。

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マキノ駅に到着。

もう何度となく訪れた、湖岸の穏やかな情景が今日も出迎えてくれる。

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マキノは、春には桜の名所として名高い海津大崎が近く、シーズンには多くの観光客で賑わう。
普段は静かな漁師町。港や桟橋、古くからの石積みの美しい景観が、すぐそこに広がっている。

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吉田酒造さんの目の前にも、かつて船着き場だった場所に、古い桟橋跡が残る。各家の裏庭につながるようにして、浜が続いている。

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ひとときの間、湖岸の風に洗われて、蔵へ。

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吉田さん自慢の古酒など、たんと試飲させて頂いた。

この日選んだお酒は、今度、京都の和酒美ずき さんの周年イベントでお目見えする予定。

その後、お酒の肴と貴重な珍味を求めて、近所の鮒寿し 魚治さんへ。

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店内に掲げられた頼もしい「あゆ」の字はお孫さんによるもの。

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後ろ髪をひかれながら、午後の目的地へと向かうことに。


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この町の暮らしには、この青の情景が切り離せない。

酒旅はつづくーー。




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