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プロダクトデザイン学科の産学連携授業を見学しました

こんにちは、広報グループSです。
京都精華大学に入職して、あっという間に半年が経ちました。学内の至るところで学生の皆さんの作品や作品を制作している姿を目にすることができ、とても刺激的な毎日を過ごしています。

入職前、これから自分が働く京都精華大学はどんな大学なのか調べて勉強していたのですが、さまざまな取り組みをしている中で、社会連携にも力を入れていると知り、実際にどのような取り組みが行われているのかとても楽しみにしていました。

そこで今日は、デザイン学部プロダクトデザイン学科3年生の産学連携プロジェクトの様子を紹介します。

プロダクトデザイン学科では、「最先端のIT×ものづくりのDNA」でサービスの開発・提供しているトヨタの関連企業トヨタコネクティッド株式会社との連携事業を行っています。
今年のテーマは、完全自動運転の「車」と「VPA」のデザインの提案。
「VPA」という言葉に馴染みがない方も多いと思いますが、これは車載バーチャルパーソナルアシスタント(Siriの車搭載版のようなイメージ)のことです。
この連携授業では、トヨタコネクティッド株式会社 エクスペリエンスデザイン部 プロダクトUIデザイン室 主査の天城裕之さんが講師としてお越しくださいました。

講師を務めてくださった天城裕之さん


私が授業にお邪魔した日は、学生1人1人が完全自動運転の「車」と「VPA」のデザインを提案し、プレゼンテーションを行っていました。トヨタコネクティッド株式会社のデザイナー・エンジニアの皆さんも参加してくださっていて、学生たちの発表を審査し、最優秀賞2名と優秀賞4名が選出されます。
 

プレゼンテーションでは、学生たちのアイデアと個性が光るデザインが並びました。車いすユーザーからの「自分で旅行をしてみたい」という声をもとに考案した車や、雪国と和をテーマに雪の多い地域の負担や問題を解決する車など、身近な人の声に耳を傾けて考えられた提案がありました。また、世界中どこでも快眠できる車や夢見た場所に連れて行ってくれる車など、自分の希望を叶える車のアイデアも。

特に印象に残ったのは、自宅にいるようにリラックスできる車です。この発表をした学生は「車で過ごすのが得意ではないからこそ、少しでも快適に過ごせる車を提案した」そうで、苦手なことを解決できる車をつくりたい、というところがとても素敵だと思いました。 すべてのプレゼンテーションが終わり、最優秀賞と優秀賞が発表されました。

・Future Mobility Award 最優秀賞 西田嘉永さん
・Advanced VPA Award 最優秀賞 佐藤陽太さん

・Future Mobility Award 優秀賞 籠谷昇悟さん
・Advanced VPA Award 優秀賞 田中大喜さん
・Best UX Award 優秀賞 谷尾晃太さん
・Best UX Award 優秀賞 八木海斗さん

受賞された皆さん、おめでとうございます!


最優秀賞の西田さんは農業に携わる高齢者に向けた新しい軽トラックを、佐藤さんは家族のキズナを結ぶ完全自動自家用車を発表しました。
ちなみに、受賞者の皆さんに送られたトロフィーは、トヨタコネクティッド株式会社のデザイナーが作ってくださったものです。貴重なお品ですね。
 


最優秀賞の2人は、後日東京オフィスへ見学に行き、そこで社員の皆さんを前に、実際にプレゼンテーションを行いました。新型EV試乗会にも参加させてもらったそうです。
 

東京でのプレゼンテーションの様子


この産学連携授業は、実際に車を開発・デザインされている方にアドバイスをもらえる貴重な機会であり、それを踏まえて学生たちの自由な発想を活かしたアイデアがたくさん生まれる充実した時間になっていました。最優秀賞をもらった人は、自分の考えた車についてオフィスで発表できるというのも、すごいですよね!

講師を担当してくださった天城裕之さん、
最優秀賞を受賞したお二人(西田嘉永 さん、佐藤陽太さん)、行徳達之先生

在学中に自分のアイデアを社会に提案できる、実際に商品化される可能性もあるというのは学ぶ上での活力になりそう。これからも皆さんのアイデアがどんどん社会を動かしていくことを楽しみにしています!