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【京都歳時記】東寺 終い弘法


終い弘法

東寺では、弘法大師の月命日にあたる毎月21日を縁日と定め、「弘法さん」の愛称で親しまれる弘法市が開催されます。弘法市の歴史は古く、その起源は室町時代にあると伝わっています。なかでも12月に催される市は“終い弘法”と呼ばれ、一年で最もにぎわいます。この日は1000軒以上の出店があり、境内に入りきらない露店が門の外に並ぶほど。骨董屋、古着屋、植木屋などが軒を連ねるなか、新春用の数の子や乾物、来年のカレンダーなど、正月用品を売る店があるのも終い弘法ならではの風物です。植木市がとくに有名で、師走のこの日は新春の玄関先飾るための葉牡丹などもずらりと並んでいます。
 
日時:12月21日 8:00~16:00
住所:京都市南区九条町1
アクセス:近鉄奈良線 東寺駅下車 徒歩10分
HP:http://www.touji-ennichi.com/

東寺(教王護国寺)

■東寺(教王護国寺)
山号:八幡山
院号:秘密傳法院
宗派:東寺真言宗総本山
本尊:薬師如来(重要文化財)
創建:延暦13年(794年)
開基:桓武天皇
正式名:八幡山金光明四天王教王護國寺祕密傳法院
    彌勒八幡山總持普賢院
HP:https://toji.or.jp/

歴史(はじまり)

延暦13年(794年)の平安遷都の後に羅城門の東に開創して、西の西寺(現在は廃寺)とともに平安京の二大官寺のひとつとされました。弘仁14年(823年)に嵯峨天皇が空海(弘法大師)に下賜し、真言密教の道場となりました。天長2年(825年)には空海が綜芸種智院を建立。承和2年(835年)に空海が宮中で後七日御修法(ごしちにちみしほ)を修し、往生鎮護の寺として朝野の信仰を集めました。
1994年(平成6年)世界遺産条約により、ユネスコ世界文化遺産(古都京都の文化財)のひとつに登録されました。

文化財

国宝:金堂、五重塔、弘法大師坐像、蓮花門、兜跋毘沙門天立像、弘法大師筆尺牘(風信帖)、絹本著色両界曼荼羅(伝・真言院曼荼羅)、他多数
重要文化財:講堂、南大門、木造薬師如来及両脇侍像、木造大日如来坐像、絹本著色両界曼荼羅図、宋版一切経、他多数



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