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歩いて紡ぐ、日々・ことば

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歩くように、日々は続いていく。 笑ったり、悲しんだり、いろいろあっても その歩みが止まることはない。 目の前の日々の出来事を、ことばと写真で紡いでいきます。
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お母さんは、なにでできている

いつも通り夕飯を囲む食卓にで、子ども達がクイズを始めた。 息子「ちくわはなにでできてるでしょう?」 娘「おさかな」 息子「せいかい!じゃあ、なっとうは?」 娘「大豆と納豆菌!」 息子「じゃあ、おかあさんは?」 娘「心!!!」 全わたしが泣いた。 ありがとう。

娘の背中と、わたしの仕事

「みぃたと、にぃすけと、も~ちゃんが……」 冬休み2日目、娘(6歳)の独り言である。 「それ誰?」とわたしが問いかけると、「誰でもない想像の子ども達(照)」と娘。 「みんなめっちゃ良い名前やな!」と言うと(それぞれの呼び方のバランスが絶大に良いと心底思う) 「この子たちの絵本つくってみようかな」と娘。そこから、絵本作りが始まった。 わたしからは何も言わず、家事をしながら制作する彼女を見守る。 平仮名はひととおり書けるものの、難しいときもたまにある。 「お母さん、『お

魂の生き物

先日、4歳の息子が、これでもかというくらい吠えていた。 「いやだ~!」(何が嫌なのかは教えてくれない) 「これじゃない~!」 「お母さんあっちいって~」 「いかないで~!」(どっちやねん) 吠えて、吠えて、吠えて、 寄り添えば離れ、離れれば更に泣き 最後には吠え疲れて、スイッチが切れたように眠った。(夕方4時の話) その様子を見ていた6歳の娘は、弟が眠ってから一言 「リザードンみたいやな」 そうだ。息子は心の中で暴れ回る魂を 思うがまま、口から火を吹くように吐き出して

冬に咲くヒマワリ

2023.11.24(金) AM6:00。 今日は幼稚園に通う子供たちのお弁当日だ。 2人の子ども達と夫、3人分のお弁当をつくるため、いつもより早めに布団を抜け出す。 子ども達にはもう少し寝ていてほしいから、極力物音をたてぬようスローモーションで起き上がる。まるで忍者の所業だな、と心の中で思った瞬間、笑いそうになった。 リビングにおりて、雨戸をあける。まだ暗い空を見上げて深呼吸したところで、1人。 暖房を付けたところでもう1人と、続々起きる子ども達。 かれこれ6年目にな