
【2025年3月20日発売】『史記』はいかにして編まれたか:蘇秦・張儀・孟嘗君列伝の成立(斎藤賢 著)
『史記』戦国史の編纂手法と成立過程を探る

中国戦国時代を体系的・編年的に記す現存唯一の史料である『史記』。しかし、その記述には内容の矛盾や年代のズレをはじめとして、さまざまな問題が存在する。『史記』の描く戦国史はなぜ今ある姿となったのか。蘇秦・張儀・孟嘗君列伝を手掛りとして、その編纂手法と成立過程を探り、書き手と史料の相互交流を蘇らせる文献学的研究。
『史記』は司馬遷と彼の利用した資料が相互に影響を及ぼすことで形成された書であり、その相互の交流の過程を理解することこそが、『史記』を理解するうえで欠かすことのできない前提と思われる。
|目次より
はじめに
序章 『史記』編纂過程・手法解明のための視座
第一章 蘇秦列伝の成立
第二章 孟嘗君列伝の構造
第三章 張儀列伝の編纂
第四章 『史記』と蘇代
終章 『史記』の描く戦国史の特徴
参考文献
あとがき
索引
|著者プロフィール
斎藤 賢(さいとう けん)
1992年大阪府生まれ。博士(文学)。京都大学文学部卒業。京都大学大学院文学研究科修士課程、博士後期課程修了(東洋史学専修)。現在、東京大学人文社会系研究科特任研究員(日本学術振興会特別研究員-PD)。2024年9月より北京大学歴史学系訪問学者(~2025 年2月)。
主要業績
「蘇秦列伝の成立」『東洋史研究』第78巻第3号、2020年、「身分呼称としての「君子」」宮宅潔編『嶽麓書院所藏簡《秦律令(壹)》譯注』汲古書院、2023年所収など。
▼書籍詳細ページ
▼プリミエ・コレクション シリーズ
・・・・
ご紹介の書籍はネット各店・全国の書店・大学生協・小会Webサイトでご予約・お買い求めいただけます。ぜひご利用ください。