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外へ飛び出す落研

お久しぶりです。新3回生の丈談(じょうだん)です😎

これまで、京大落研の実像について部員が紹介してきましたが、第8回は少し視点を外へと向けて、他大との交流を中心にお伝えしていきます。

他大との交流なんて出来るだろうか

「知らない世界に飛び込んで、友達の輪をガンガン広げてやるぜ!」

そんな人には朗報です。落研では他大との交流を活発に楽しむことができます。

しかし、世の中そんな人ばかりではありません。

「初対面の人とは緊張するし、そもそも大学で友達を作れるかも不安😰」

そんな人もいると思います。かく言う僕もその一人です。別に、他大と交流しなくたって四年間の落研生活は楽しめます。

「それでも友達を作りたい」そんな人に僕は落研をお勧めします。

焚火をすると思わず自分の胸の内を明かしてしまう、そんな話があります。対面しているより焚火があると作業があったり、喋らずに見つめていても飽きずに間がもつ。コミュニケーション能力が高くなくても自然と話が転がり出す。これは、オードリーの若林さんが仰っていて思わず膝を打った話です。

コミュニケーション能力が高い人というのは、心を開くのが上手い人ではない。話の中心点を探すのが上手い人なのだ。自分の心はさほど開かず、天気という凡その人間の共通点や、その個人に対しての絶妙な中心点をチョイスして、微妙に急所を外しながら楽しく会話ができる凄腕なのである。

…話がだいぶ逸れてしまいましたね。でも、僕が言いたかったのはこの「話の中心点」なんです。人と話すのが苦手な人でも仲のいい友達とは楽しく話すことができると思います。これは、互いの趣味や思い出、キャラクターやお決まりの件など「話の中心点」が明らかだからです。初対面の人とはこの「話の中心点」が見つからないから、緊張して会話が弾まないのです。

では、落研での他大との交流はどうでしょうか?

落研でのファーストインパクトの多くはその人の落語を見ることから始まるでしょう。その後、落語を見た感想から始まり、好きな落語や芸人の話、互いの落研の様子などを話しているうちに意気投合して個人的な悩みを打ち明けてしまうなんてことも少なくありません。

なぜなら、落研ではお笑いといった話題の広い「互いの趣味」があることが確約されていて、一緒に寄席を作ったり落語を見たり見られた「思い出」、芸風から垣間見るその人の「キャラクター」「お決まりの件」など「話の中心点」が明らかだからです。

数多くの大学で歴史ある「落研」というサークルにいる部員のそれぞれが、江戸から現在まで数多くの演目を幅広い世代に向けて数多くの落語家が演じてきた「落語」を実際にやり、それぞれのエピソードを持っているわけですから喋ることは山ほどあります。また、個人的な印象ですが、高座の上では生き生きと落語をしているのに、高座を降りてしまえば意外と喋るのが苦手という人も多いんです。

「初対面の人とは緊張するし、そもそも大学で友達を作れるかも不安」「だけど友達は作りたい」

だからこそ、そんな人に落語を通した交流を僕はお勧めしたいのです。これは何も大学と大学の関係性に留まった話ではありません。そもそも、部員とでも年齢の離れた社会人とでも距離を近づけるのに落語は非常に魅力的なツールなんです。

閑話休題「なぜ、外へ飛び出すのか」

今まで「落語があれば他大との交流は怖くない」という話をしてきました。「知らない世界に飛び込んで、友達の輪をガンガン広げてやるぜ!」という皆さん、大変長らくお待たせいたしました。

ここからは「他大との交流は面白い」という話をしていきます。

外へ飛び出すとどんないいことがあるのか。

一言で言ってしまえば、落語が上手くなります。

落研狭しといえどもその笑いの取り方は人によって様々。大学によって落研の色もかなり違います。ひたすら話芸を磨く大学、若者に焦点を絞り現代的な笑いを落語に取り入れる大学、本格的にお囃子の稽古に取り組む大学など大学によって様々。大学という垣根を越えれば刺激を受ける同期の数も先輩の数も一気に増え、芸の幅も広がります。もちろん、普通に京大で大学生活を送っているだけでは出会えない人と仲良くなれたり、同じ大学ではないからこそ相談できることがあったり…など他にもたくさん魅力はあるでしょう。

では実際、落研に入ったら他大の人とどのように交流することになるのか。ここからは、その入り口となる「他大の寄席を見に行く、京大寄席を見に来てもらう」「合同寄席をやる」「大会に出場する」の3つを説明していきます!💨💨💨

いろんな大学の寄席を見に行ってみよう!

幸運なことに京都にはたくさんの大学があり、そして落研があります。その多くの落研が年に何回も無料で寄席をやっています。これって実はすごい恵まれた環境なんです。

といってもそのことに僕が気づいたのは最近です。むしろ大学入学後に落語を聞き始めた僕は「プロの落語の動画ですら途中で寝ちゃったりするのに、素人の落語を見に行ってもな…」と最初は思っていました。

しかし同期に連れられて行ってみるとこれがまあ面白い。演者によっては腹を抱えて笑ったり。やっぱりライブならではの面白さってありますよね。これが無料で見られるんだから最高です。ここから寄席にはまってプロの寄席に行ってみたらさらに面白かったり。もともと漫才一本で行こうとしていた部員が他大の寄席で触発されて落語を始めるなんてこともあります。

逆に他大の人も京大寄席に来てくれます。同じように落語を練習している人たちの感想は大変励みになります。新たな観点からアドバイスをもらったり、褒めてもらえると嬉しかったり。

ぜひ、落研に入ったら先輩にいろんな大学の寄席に連れて行ってもらいましょう!

大学を越えひとつの寄席をつくる「合同寄席」

互いの寄席を見に行くだけでなく、なんと一緒にひとつの寄席を作っちゃいます!京大落研でも、昨年度は6月に京都女子大学さんと「あじさい寄席」、8月に有志で「あらごし寄席」、2月に関大・関学・同志社・立命・阪大さんと「関関同立京阪寄席」という合同寄席をやりました!他にも京大落研として開催はしていませんが、たくさん合同寄席に参加しています。

関関同立京阪チラシ_page-0001 (2)

個人で二人会をやったり、大喜利好きを集めた大喜利大会をやったりする人もいます。飲み会の席で寄席が生まれたり。寄席を通して個人的に仲良くなる人も…✨

全国学生落語選手権「策伝大賞」

漫才にM-1があり、野球に甲子園があるように落研にも大会があります。年に多くの大会が開催されていますが、その中でも一番規模が大きい「策伝大賞」について今回は取り上げさせていただきます。

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全国から50大学・大学院211名の学生が岐阜へ一堂に会し、4つの会場に分かれて1日をかけて予選が行われます。京大落研からも7名が参加しました。

各会場で50人の落語をノンストップに見ることが出来る機会なんてそうそうありません。その中で厳しい予選を勝ち抜き、8名が決勝に進出できますが、なんといっても策伝の魅力はこの決勝!ハイレベルな学生落語による戦いが繰り広げられ、その模様はNHKで放映されます。

この決勝、なんと東西落語界を代表する桂文枝師匠と立川志の輔師匠に審査していただけるのです!さらに毎年ゲスト審査員が来ていますが、昨年度は第七世代のお笑いコンビ「まんじゅう大帝国」が訪れ、落語にちなんだ漫才を披露してくださいました。二人とも落研出身で大会OBだそうです。

落語は必ずしも競うものではありませんが、学生にとって、このような大会が用意されているのは非常に恵まれた環境だと思います。

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また、予選の後にはビンゴ大会などの交流会や、居酒屋で二百名以上が集まって打ち上げを行います。遠く離れた東日本の大学などと仲良くなれる貴重な機会です。

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決勝の舞台で大会出場者・審査員が集合して記念撮影📸



いかがでしたでしょうか?

自宅に引きこもっていて落研での日々を忘れつつある今日この頃、記事の内容もどんどん尻すぼみになった結果、とりあえず問いかけてみました。

正直、新入生の皆さんの需要に応えれているか甚だ疑問ではありますが、とにかく「京大落研から飛び出してみるのも悪くないな…」とでも思っていただいたら幸いです。


「京大落研から飛び出す」


そのために一番大事なことを最後にお伝えしてお別れしましょう。




それは…






京大落研に…







入ることです。







文責:丈談

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