祇王のビー玉
蒸し暑い京都の夏、嵐山から20分ほど北に歩くと、ほんの少し気温が下がった気がする。
府道50号(京都日吉美山線)、南北朝時代の武将新田義貞公首塚の石碑から西へ歩くと祇王寺(ぎおうじ)がある。
夏の祇王寺は、観光客もほとんどおらず、ひっそりとしている。
白拍子の祇王は、寵愛を受けていた平清盛に捨てられ、母親と妹とともに往生院に移り尼となった。
祇王寺は、荒廃し今は無い往生院の境内の一部で、建物は第3代 京都府知事(1881年~1892年)北垣国道から寄進された別荘の一棟である。
祇王寺の小さな苔の庭園に手水鉢(ちょうずばち)があり、中でビー玉がユラユラと揺れていた。
祇王の涙のように・・・・
京都生まれ・京都育ちの京都人。 2005年から「京都観光研究所」を運営しています。 https://www.kyotokk.com/ https://blog.kyotokk.com/