![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/130708076/rectangle_large_type_2_2229fe440ab1bcd333a168ab74f0aea3.jpg?width=1200)
私を守ってくれるのはゲランの香水 ラール エ ラ マティエール•ウードヌード
48,400円。私のお守りの値段である。
ゲラン•ラール エ ラ マティエールの、ウードヌード。
ゲランの最高峰のフレグランスコレクションの一つで、私は2022年の新宿での香水のイベント•サロンドパルファンでウードヌードに出会ってしまった。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/130710255/picture_pc_e37960b10049d6a0dbb32a8f21fd6219.jpg?width=1200)
試しに腕に乗せてみたら、濃厚なチョコレートのような香りに包まれた。
甘いだけではなく、リキュールも感じさせるような芳醇な香り。少しだけスパイシーで、大人の甘さ。
ものすごく気に入ってしまった。秋冬の定番にしたい。
でもやっぱり、5万弱は、高い……結局このときは買えなかった。
この後も香水は買っていた。
ビュリーのオー•トリプルとか、ジョーマローンのアールグレイアンドキューカンバーとか、ディプティックのオルフェオンとか、リナーリのカペリドーロとか、サウザンドカラーズのミニフレグランスセットとか,サノマの2-23などは買って使ってたけど(オタクの高速詠唱)、
ウードヌード1本分で他の香水を2〜3本買えてしまうので、やっぱりウードヌードには手が出せなかった。さすが最高峰。こんなに愛してるのに。
だけど、とうとう私にウードヌードを買う日が来た。
時は2023年秋、場所は阪急うめだ本店のゲランカウンター。
この日はウードヌードを買うことを決めてお店に向かった(ラール エ ラ マティエールのコレクションは販売店が限られているので、京都から大阪まで買いに行った)。
普段はプチプラの化粧品ばかりで、百貨店の化粧品カウンターに来ることがそもそもない。
ゲランのあまりの高級感と自分の場違い感にめまいを感じながら、ラールのウードヌードが欲しいんです、と伝える。
お時間あれば、と別の香りも試させてもらった。
ニュイダムールという香水もとても美しい香りで、私を美しく導いてくれそうな香りだった。
でも今日は、絶対ウードヌード。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/130707488/picture_pc_b9443c54dcb47b353d3a02576498518f.jpg?width=1200)
販売員さんと話しているうちに、
「私のお守りにしたいんです」
ほろりと、言葉が漏れていた。
「この秋に東京から京都に引っ越してきたんです。
楽しみだけど、やっぱり、不安で。
だから、京都でのお守りの香りにしたいんです」
なんで言ってしまったんだろう、こんなこと言われても困らせてしまうだろうな……
一瞬間があいて、輝くような笑顔で販売員さんたちが答えてくれた。
「そういうの、素敵ですね!」
「この香りが守ってくれますように!」
ずっと不安だったのかもしれない。
ゲランの女性たちに祝福され、私の香水はお守りになった
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/130679782/picture_pc_b959976be1a3d73dd78bd40308490106.jpg?width=1200)
2024年現在。
今もウードヌードは私のそばにいてくれる。
疲れたとき、悲しいとき、ちょっと頑張りが必要なとき、手首と首筋に1.2プッシュ吹きかける。
パソコンで仕事をしていると、ふとした動きで手首から温かくて優しい香りがする。
どんな場面でも支えてくれる、大事な守り神。
きっとこれからも、ゲランの販売員さんたちの花のような笑顔と、ウードヌードの優しい香りが私を守ってくれるだろう。
あのときの販売員さんたちに私の感謝の気持ちが届きますように。
いいなと思ったら応援しよう!
![bmd. | 京都移民日記](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/128010303/profile_9983a614fada7c6970e5eaf9940e8ac2.png?width=600&crop=1:1,smart)