南極越冬隊タロジロの真実
今回のこの本のジャンルは、なんていうんでしょうか。ノンフィクションの、まぁ言ってしまえば自伝小説(?)的なものとなるのですかね。南極越冬隊がどうにもならない事情から、無人の昭和基地に置き去りにした15頭のカラフト犬たちの中で一年後にタロジロ2匹の生存が確認されたという奇跡的なニュースについて描かれた有名な映画「南極物語」。その「南極物語」において当事者である、当時の越冬隊において「犬係」を担当されていた北村泰一さんが、映画には描かれていない視点から紡いだ1年以上もの南極大陸で