日本語学校のとても忙しい10分間休憩
私が所属している日本語学校の休み時間は、10分間。1コマ45分授業が4コマ。その間に休み時間が3回ある。その休み時間の学生達の過ごし方が面白い。
先日、1コマ目の授業が終わるや否や、すっ飛んでいった3人の女子学生。およそ5分後、サンドイッチやおにぎり、ペットボトルの飲み物などを抱きかかえるようにして教室に入ってきた。
学校近くのコンビニまで買いに行ったのだ。このコンビニでも、7月からはレジ袋は有料。だから彼女たちは、やむなく抱きかかえて持って帰ってきたのだ。3人とも、食べ物を落としては大変と真剣な表情。その姿がユーモラスで(ゴメンね、3人組!)「今度買い物に行くときは、マイバック持って行かないとね」と、思わずアドバイス。
クラスのほとんどの学生達は、朝食をとらない。食費節約のためと、起きるのがギリギリで、食べる時間がないパターンが多い。
だから、「空腹のまま、速攻でコンビニに走る→すぐに買い物→また速攻で教室に戻る→食べる」を10分間でやらなければならないのだ。
何と慌ただしく、忙しいことか!こんなんで、味が分かるのだろうか?まるで、ハトがえさを丸飲みしているよう。
「ちょっと、ゆっくり食べてね~」とハラハラして見ている私を尻目に、真面目に食べている彼女たち。後一口でサンドイッチ完食というところに、始業のチャイム。
慌てて、最後の一口を押し込み、噛み噛みしながら、テキストを開く。
授業の10分は、なかなか過ぎないけれど、この10分間はあっという間。遅い朝ごはんを今、食べるぞ!という強烈なモチベーションがあれば、こんな短い時間でもできてしまう。この意志の強さ、目標達成力の高さよ!(これを学習面でも、いかんなく発揮してほしいんだけど・・・)
学生達にとって、命綱でもある10分間休み。とにかく、身体には気を付けてねと、祈らずにはいられない。