ドイツ ベルリン・フランクフルトへの旅②~ベルリン 忘れられない場所~
いろいろあったが、無事ドイツ行きの飛行機に乗り込んだ私と息子。これまでのことは、こちらにも書いている。
フランクフルトから、国内機に乗りかえ一路ベルリンへ。
ここでは、5日間の滞在中、定番のブランデンブルグ門・ベルリンの壁・チェックポイントチャーリー・カイザーヴィルヘルム記念教会・ベルリン動物園などの他に、ペルガモン・ユダヤ・自然科学博物館といった博物館を巡った。
数回に分けて、代表的なところを書いておこうと思う。
1.ブランデンブルグ門
言わずと知れたブランデンブルグ門。
門の上にあるのは、四頭馬車と女神ヴィクトリア。荘厳で神々しい美しさ。アテネの神殿の門を手本にして建てられたそうだ。
夜でも、意外と人が多い。同じ場所でも、昼と夜とでは印象が全く異なっている。何回も本やネットで見ていても、実際に行って見るのとは心に迫ってくるものが、格段に違う。東西分裂の時代では、この門のそばに壁があり、自由に行き来できなかった。当時の人々はどんな思いでこの門を見上げたことだろう?私も、門の柱に手を置いてみた。ひんやりとした冷たさが、当時の人々の辛い思いと共に伝わってくるような気がした。
2.カイザー・ヴィルヘルム記念教会と新記念教会
19世紀末に、1888年死去のヴィルヘルム皇帝のために建てられた教会。1943年の空襲で破壊されたにも関わらず、残った塔の部分は、そのままの状態で保存。
悲惨な過去をくぐり抜けてきた教会。
近代的な街並みの中に、教会は、この姿をさらすことで、異質の存在として見る人の胸に刻み込まれるはずだ。
上を見上げると、モザイクの天井が素晴らしい。一体、どれくらいの時間をかけてなされたのだろう?描写が生き生きしていて、今にも飛びだして来そうだった。
また、隣に新記念教会がある。(建物の写真を撮り忘れてしまった・・・)
この内部は、このように四方を青いステンドグラスで囲まれている。
一歩中に入った途端、深い青色がスーッと心の中に入り込み、あっという間に、静かで清らかな思いにあふれた。
なんて、美しいんだろう・・・
この世のものとは思えない深いブルーの輝き。思わず、ため息が出た。
違う世界に入り込んでしまったかのような錯覚すらする。
視点を上から下の壁に移す。
ここには、ウクライナの戦争の写真が掲げられてあった。
負傷した兵士たちや妊婦さん。遺体にかけられた白い布をじっと見つめる男性。ちょっと正視できない生々しい写真が何枚もあった。
心が凍り付いた。
日本でも、ウクライナのことは報道されてはいる。しかし、残虐なシーンの写真などは少ないような気がするのは、私だけだろうか?
ドイツは国民に、戦争をありのままを伝える、リアルに現実を見せるという姿勢を強く支持しているように思えた。これは、日本と比べてウクライナと距離的にも近いからなのだろうか?
様々な思いがよぎる中、私と息子は、わずかではあるけれど募金をして、教会を後にした。
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