「ことば」を知る面白さを再認識できた
英語教育に携わる人にとって大事にしたいこと。その1つに、「ことば」を知ることの楽しさを伝えることではないだろうか。
それを再認識できた場面があった。11月中旬。留学生の友達と再会した。彼女の友人で、私がリトアニアに留学していた時にも会ったことがある。リトアニアに留学してからもうすぐ6年になる。月日がたったとはいえ、リトアニア人と会うと知らず知らずのうちにリトアニア語のフレーズがたくさんよみがえってきた。「こんにちは」「ありがとう」「~ください」「寒いね」など、いろんな言葉が浮かんできた。片言ではあるものの、久しぶりにリトアニア語で会話ができたときは、何だかとてもうれしい気持ちになった。そして、自分がリトアニアに留学していたときのことも思い出した。
初めて降り立った海外の地。雪が積もりとても寒い。その中大学の寮に着き、相手が何を話しているかもわからずスーパーへ。そんな中、聞こえてきた言葉や携帯で調べて知った言葉、学んだ言葉を駆使して、勇気を出してリトアニア語で声をかけてみる。すると相手は喜んで返事をしてくれたのだ。初めてリトアニア語でコミュニケーションができたとき、自分の「ことば」が通じ、とても嬉しい気持ちになったのを覚えている。
コミュニケーションの原点はやっぱり会話。お互いの「ことば」を知ることで、日常生活をより豊かに、充実したものにすることができると思う。
完璧でなくてもいい。ただ「ことば」を知ることは面白いし、学べることがたくさんある。これからも英語教育に携わる身としてこのことを伝えていきたい。