優しくあるために
どうも公立学校教員から転職、教転員職です。今回はふと『優しくあるために』ということについて考えたので書きます。
○優しさとは
まず『優しい』という意味について触れます。
1 姿・ようすなどが優美である。上品で美しい。「―・い顔かたち」「声が―・い」
2 他人に対して思いやりがあり、情がこまやかである。「―・く慰める」「―・い言葉をかける」
3 性質がすなおでしとやかである。穏和で、好ましい感じである。「気だての―・い子」
4 悪い影響を与えない。刺激が少ない。「地球に―・い自動車」「肌に―・い化粧水」
5 身がやせ細るような思いである。ひけめを感じる。恥ずかしい。
「なにをして身のいたづらに老いぬらむ年のおもはむ事ぞ―・しき」〈古今・雑体〉
6 控え目に振る舞い、つつましやかである。
「繁樹は百八十に及びてこそさぶらふらめど、―・しく申すなり」〈大鏡・序〉
7 殊勝である。けなげである。りっぱである。
「あな―・し、いかなる人にてましませば、味方の御勢は皆落ち候ふに」〈平家・七〉
以上7つの意味があります。私が今回ふと考えたのは
2 他人に対して思いやりがあり、情がこまやかである。「―・く慰める」「―・い言葉をかける」
の優しさについてです。
○優しくあるためには
人間、他者に優しく、親切でありたいと思います。人に優しく、親切にした方が幸福感を抱くことができるとも言われています。
しかしこれがなかなかに難しい。「優しくありたい」と思ってもそうはできないことが多くあります。私はそんな1人です。
他者に優しく、親切であるためには条件があると思うのです。
①本人に精神的ゆとりがあること
②誰かに優しくされた経験があること
③優しく、親切であろうという強い意志があること
④見返りを求めないこと
の4つだと思います。
私は2、3、4については持ち合わせているつもりです。しかし現在は①がないのです。
○精神的なゆとりを持つために
精神的なゆとりを持つためには何が必要でしょうか?
・ストレスにうまく対処し、発散できること
・経済的なゆとりがあること
・前向きな思考をすること
でしょうか。
現代は「生産性」を意識するあまり、殺伐とした世の中になっていると思います。
生産性のためにコストを削り、雇用も賃金も安定しない。格差は開く一方。しかし国は手を差し伸べることはない。むしろ格差を助長する動きを見せる。
家庭でも学校でも社会でもゆとりのない人が増え、他者に優しく、親切であることができない人が増えていくとどうなるのでしょうか。
福祉に携わるものとして情けない話ですが、まず身近な人でさえ人に優しくあれないというのは悲しいものです。どうしたら良いものか悩みです。
福祉に携わる人たちを私は尊敬しています。自分を称えているわけではありません。
以前、保育士や福祉の人たちの給料が安いことに対して「誰でもやれる仕事だからだよ。」といわれている話を聞いたことがあり私は信じられませんでした。
人に優しくあることが求められるのが福祉の仕事です。優しくされることで救われる人たちがたくさんいるのです。
人に優しく、親切であることがどれだけ難しいことか。誰でも出来るなら世の中こんなに殺伐としないと思います。
話が逸れてしまいましたが、どうか優しさが溢れる世界であるために私も頑張りたいと思います。
今回はここまで。ありがとうございました。
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