夢も大きく、形もBigに!〜ラディッシュ産地化プロジェクト始動〜
情熱の赤はラディッシュ色
食の町、京丹波町で祖父から事業継承し、2代目後継ぎでラディッシュに情熱を燃やしている野村幸司(28)です。
経歴
~18歳:京丹波町(下に地図あり)
18歳~22歳:大阪の大学
23歳~:卒業後は東京の流通会社に就職
25歳~:京丹波町にUターンし、京都にある坂ノ途中に転職
27歳~:祖父の跡をつぎ農家として独立
ラディッシュ産地化プロジェクトの背景
熱い想いを書いてるのでぜひ読んでください。
京野菜や黒枝豆の一大産地でありながら、農業の担い手不足が進む、
京丹波町で僕は18歳まで過ごしました。
高齢化が進む地方
現状は黒枝豆や丹波栗で有名な京丹波は食の町なのに、農家を継ぐ人がおらず、人口は減少の一途。高校生の頃には、母校の小学校が廃校になり、解体されていく教室を見て悲しくなりました。
さらに農家の祖父の背中を見て育ったことから
「農業を通じて地域を豊かにしたい」そういう想いが学生の頃からありました。
真っ赤な顔を半分ほど出した、ラディッシュに恋した25歳
大学卒業した後は、東京の流通会社で働きましたが、農業に携わりたい。という想いが強くなり、2018年4月に京丹波町へUターン。
そして京都で環境負荷の小さい生産者の育てた野菜の宅配・流通をやっている坂ノ途中という会社に転職しました。
そこでよく耳にしたのが「京都産のラディッシュ探している」という声でした。
サラダの付け合わせラディッシュ
ラディッシュは日本であまりメジャーな野菜ではありません。
見るとしてもサラダの付け合わせくらい。
調べてみるとヨーロッパから来た野菜で、日本での産地は愛知県。
京都に至っては本格的に作っている農家さんが全くいない状況でした。
そこで可能性を感じた僕は祖父にお願いをして、農地を少し借りて畑を始めました。
そして初めて収穫したラディッシュはめっちゃかわいい。。。。。。
今でも鮮明に覚えています。収穫などの詳しいことは後日まとめます。
ラディッシュの産地化、そしてブランド化
ラディッシュの赤色と食べた時の甘い余韻に恋した僕は農業にのめり込み、今ではハウス7棟と露地1.2haの圃場をお預かりして農業をしています。
しかし今でも覚えているのは農業で独立当初に言われた一言
「農業は儲からないから辞めておけ」
就農前、僕は散々いろんな先輩農家さんからそんな言葉をいただきました。
今思うと、厳しい農業の世界にそれでも飛び込む覚悟があるのか試されていたように思えます。
農業に不利な中山間地域
農業をやめとけと言われた言葉の背景には理由がありました。
僕が住んでいる京丹波町は、四方を山に囲まれた中山間地域で、農地面積も小さい。そして高齢化。
日本にもたくさんある、高齢化が進む中山間地域で農業をするなら
「適地適作。限られた面積の農地で、高収益」がポイントだと考えています。
その時ふと頭によぎったのは、かわいいラディッシュの存在。
ラディッシュは、他の根菜類に比べて非常に軽いので、お年寄りや女性も作業し扱いやすい。うちの農園では現在10名のスタッフが活躍してくれていて、ほぼ全員が女性スタッフ。
京丹波という町でラディッシュを産地化し、同じような農家が増えれば、地域のなかで働く場所がつくれる。仮にも僕と同じ規模感のラディッシュ農家が10軒になれば、100名の雇用を生み出せる。
人口が30名にも満たない集落が点在する町に、雇用型のラディッシュ農家が各集落にできれば、雇用を生み出せる!その価値は計り知れない。
京野菜の「京みず菜」の事例
しかし野菜を1つの地域で産地化して、大量生産をしたものの、農地が大きなところで大規模生産されたことで市場価格が暴落した事例があります。
それが同じ京都の「京みず菜」というブランド指定された野菜です。
京丹波町でも多くの農家が栽培に乗り出して、たくさん生産されていましたが、関東平野の他産地が大規模生産はじめたことで、市場価格が暴落。
作っても赤字だから、と言うことで多くの農家が栽培を辞めていき、今では数軒の農家だけです。
だからこそ、現代にあった方法で、さらに僕らにしかできないやり方で産地化させる方法が必要です。
僕の心にある想いは「農業を通じて地域を豊かに」したい。
具体的には
1,長く愛され続けるラディッシュを届けたい
2,農家と地域がWIN-WINの仕組みをつくりたい
3,農業を志す挑戦の文化を根づかせたい
なので、まずはラディッシュを身近に感じてもらうこと。
食卓に彩りを
僕は生産者だけでなく、食べ手である消費者の方と一緒にラディッシュを地域ブランドにする方法を目指しています。
もちろん、美味しいラディッシュをお届けできるよう僕ら作り手の生産者は、品質向上に全力を注いでいます!!
その中で作り手(生産者)、繋ぎ手(卸売業者、小売店、飲食店など)、
伝え手(インフルエンサー、料理家など)、食べ手(消費者)が
一緒につくっていくスタイルがしっくりくると考えました。
大きな力を借りて大量生産と供給力で勝負するブランディングではなく、
それぞれの立場から美味しい食べ方や食卓シーンを発見・発信していき、価値を積み上げていくプロセスエコノミー的なスタイルです。
その一歩としてnoteやインスタグラムを通じて、
今まで食べてくださった方と交流をしていきたいと思っています。
皆さんにお願い
ここまで長々とnoteを見ていただきありがとうございます。
ラディッシュは天ぷらやソテーなど、焼き料理にすると絶品です。
しかしこんなに美味しいラディッシュがまだまだ知られていません。
さらに京丹波ラディッシュの最大の特徴は、大きくて食べ応えがあり、1品入るだけで食卓が映えることです。
京丹波のラディッシュはとにかくめちゃくちゃBigです。
こんなに画面いっぱいになるほどBigです(笑)
この特徴を最大限に活かした料理レシピ(焼く、揚げる、炊く、蒸す)を考案して、世の中に発信していく。
そうすることで、京丹波ラディッシュの美味しい食べ方をより多くの人に知ってもらえると考えました。
しかし僕の想いは皆さんと一緒に、おいしい!を耕すこと。
だから料理に自信のある方、
街中でラディッシュを見かけた方
何をしていいか分からないけど協力したくなった方、
是非ご連絡ください!!
連絡はInstagram @radish_kyotamba まで。
最後に
「農業は儲からないから辞めておけ」
この言葉は今思うと、厳しい農業の世界にそれでも飛び込む覚悟があるのか試されていたように思えます。
そして過疎化が進む京丹波町。
そんな京丹波で、僕は恋したラディッシュと共に、
「農業を通じて地域を豊かにしたい!」
だから皆さんも是非お力添えをよろしくお願いします。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
京の丹波野村家 代表 野村幸司
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