【Vol.2】転職エージェントとの付き合い方『 転職エージェントの選び方 』編
いくらでも情報がとれる時代。だけどあまりにも間違った情報・偏った情報が多い。正しく偏りがない情報は面白みがない、けどそんな面白みない情報を伝えていきたいと思います。転職エージェントとの付き合い方Vol.2の今回は『転職エージェントの選び方』編をお届けします。
「おいおい、また付き合い方といいながら付き合う前の話じゃないか!!」
という突っ込み、またまた大正解です。
もう少し前段階のお話にお付き合いください。
転職エージェントは大手から個人まで大小あわせて3万社を超えると言われています。比較的個人でも始めやすい事業なので、年々増えていってます。ではその3万社の中からあなたに合う転職エージェントをどうやって選ぶのでしょうか??
元転職エージェントとしては
①採用者(企業)の評価が高い転職エージェント
②転職エージェントのスタイル
③個人の方の口コミ
これらの順番で転職エージェントを選ぶべきだと思います。
あなたが転職エージェントに期待していることはなんでしょうか。
あなたが「希望している求人の紹介」や「有益な情報提供」ではないでしょうか。これらは採用者(企業)から選ばれている転職エージェントでないとうけることが出来ないサービスです。
ところが、個人の口コミについてはネットをたただけば情報はとることができますが採用者(企業)視点の情報・評価は非常に少ないです。これは企業が○○のエージェントが良いなんて個別の情報を開示することがないことが理由です。
なので今回の記事では元転職エージェントならではの視点で採用者(企業)は転職エージェントをどう選ぶのか、どう評価をするのか、何故個人の口コミより大事なのかを解説し、最適な転職エージェント選び方について書いていきます。転職エージェントを選ぶ上での本質的かつ有益な情報になってますので最後まで読んでください。
前回までの記事を読んでいない方は以下記事を先ずは読んでください。
1.自己紹介
約10年のエージェント歴があります。詳細は以下の通りですので是非ご確認ください。
2.個人の口コミより採用者(企業)の評価を重要視する理由
転職エージェント選びをする上で、多くの皆さんが参考にするのは転職エージェントを比較・評価している個人視点のWebサイトや口コミかと思います。
個人視点も、もちろん大事なのですが、優先度としては企業からの評価を優先するべきです。
それは冒頭でも触れましたが、採用者(企業)から評価されていない転職エージェントだとあなたが期待する「希望する求人の紹介」や「有益な情報提供」といった情報は得れないためです。
その他の理由としては以下点もあげられます。
・個人の経歴・転職理由は千差万別であなたが該当するかは不明のため
・個人の口コミは感情に起因するものが多く単一的な評価であることが多いため
・企業は感情で転職エージェントを選別はせず、総合的な判断であるため
3.採用者(企業)はどう転職エージェントを評価しているのか?
ずばり、「採用支援の人数」です。
何人入社に導いてくれたのか、ここが最重要指標になります。
そもそも中途採用というのは、求人の募集背景は何であっても
「現在の状態」と「目指したい未来」の差分を埋めるための1つの手法に中途採用を行います。事業課題の改善・事業戦略実現のために採用を行っている以上、採用支援数は転職エージェントの評価に直結します。
次に「推薦数」・「推薦者と求人とのマッチ度合い」を重要視していることが多いです。選考対象者がいないと、採用者(企業)としては、求職者の相場観もわからず検討することもできません。「推薦数」・「推薦者と求人とのマッチ度合い」も重要指標となります。
その他として「きめ細かいサポート」も重要です。採用者(企業)は選考中は直接応募者と連絡をとることはルール上できませんので、転職エージェントからのきめ細かいサポートを求める声は大きいです。
とは言え
とある転職エージェントは「きめ細かいサポート」は全くなく、だけど「採用支援人数」がずば抜けている場合、採用者(企業)としては頼らざる得ないというのが実情です。
※実際にそういった横柄な転職エージェントはいて、人事担当者としては嫌だけど、切ることはできないような話はよく聞きます。
4.評価されていない転職エージェントってどうなるの?
一言でいうと採用者(企業)から「求人をもらえない」ことになります。
つまり情報も不足しているということになります。
企業のHPや転職サイト(リクナビNEXTやindeed等)には掲載されていないが、転職エージェントには求人があるということはよくあります。
そもそも採用者(企業)はどういう求人を転職エージェントに依頼をするのかと言うと以下の通りになります。
<転職エージェントを使う求人>
・一定以上の専門性を必要とする求人
・社会にオープンにしたくない情報が含まれる求人
そこに採用者(企業)としては以下の想いがあります。
・出来る限り早く採用したい
・出来る限り多くの経験合致した人材を面接したい
これらを掛け合わすと
「信用や実績ある転職エージェントを複数だけど少数使う」
という判断になることが多いです。
実際に使用している転職エージェント数は企業ごとによって異なりますが、5社程度を選別して使用しているケースが多いです。
5.ずばり転職エージェントの選び方
・あなたが希望している求人を持っている
・あなたが必要な情報を持っている
ここが先ず最低条件としておさえるポイントです。
個人的なおすすは、ずばり!!
日系企業へ転職希望であるならば、上位5社のエージェントから2社、あなたの専門領域・希望領域に特化したエージェント1社の組み合わせで「希望している求人」は手に入ります。
採用者(企業)は「採用支援人数」と「推薦数」を転職エージェントに期待をしていると伝えましたが、これらは転職エージェントの規模とほぼ連動しています。大手に中から2社使用することで、「求人数の確保」は出来ます。そして、あなたが希望している求人の総量が見えてきます。
情報量や質については、正直なところ担当してくれる転職エージェントによります。転職エージェントはとても入れ替わりが激しいため、担当歴が浅い方が担当になるときがあります。情報の収集先を複数つくるという点で複数の転職エージェントを登録することをおすすめします。更に特化型エージェントをおすすめする理由は、求人数では大手に劣るものの、特定の求人や企業に関しての持ち合わせている情報量や質はとても高いです。
大手転職エージェントを活用し面を広げ、特化型転職エージェントを活用し掘り下げていくというのが転職エージェントを選ぶ上でとても大事です。
個人的には4社以上登録すると、情報管理や時間的観点でおすすめしませんが、情報管理が得意で時間的融通がきくのであれば4社以上の登録でも良いとは思います。
次に転職エージェントのスタイルについてもおさえておくべき点です。
転職エージェントは大きくわけて「両面型」と「分業型」の2スタイルあります。
最後に口コミですが、最後の2社をどこにしようかというタイミングで参考にする程度で問題ないです。と言うのは、転職エージェントは「会社」というより窓口になる「担当者」との相性が重要です。また各社、担当変更は直ぐに対応してくれますので、合わない担当者の場合は担当変更を申し出てみてください。口コミはあくまで参考程度で問題ないです。
6.最後に元エージェントから一言
(是非最後まで読んでください、今日も良いこと書いてます)
大手転職エージェントは
・横柄だ
・対応が雑だ
・大量の求人を送ってくるだけだ
などなど厳しい声をいただくことは、僕が現役時代からありました。
お恥ずかしい話、そういった側面も内側の人間から見ても否めないと感じることは正直ありました。
それは大手故に、上記のような対応をしても「会社の看板」だけで何とかなるというおごりがあるのかもしれません。もちろん、これら貴重な声に向き合い改善はしていくべきだとは思います。(実際に改善はおこなっています)
だからと言って、丁寧な対応で・あなたの気持ちに寄り添い・あなたの希望だけの求人を送ってくれる転職エージェントが良いのかと言うと、それも違うとは思います。
このような素晴らしい転職エージェントがあなたの希望する求人を全て持ち合わせているのであれば、間違いなく、その転職エージェントのみを使うべきですし、大柄な転職エージェントと丁寧な転職エージェントから同じ求人を紹介された場合は丁寧な転職エージェントから応募すべきです。
大事なのは『好き嫌いでの判断ではなく冷静に「打算的」に判断する』ことです。
最終的な決断はあなた自身で行います。転職活動の1つ1つの決断はあなたの未来に直結するような重要な決断になります。転職活動とは、あなたが描いている「なりたい自分」に近づく活動です。担当者の印象や対応が理由であなたの決断が揺らぐことあってはならないと思います。転職エージェントに「頼る」スタンスではなく転職エージェントを「使う」スタンスを是非もっていただきたいです。
あなたの将来が豊かになる転職活動になることを心から祈っております。
枠はわずかではありますが、あなたに100%向き合うキャリコンサルタントを行っています。転職エージェントではないので、求人紹介は一切ございません。過去・現在・将来様々な視点で、あなたを掘り下げ、なりたい自分の言語化のお手伝いをさせていただきます。
ご依頼やご質問ございましたら以下フォームよりお問い合わせください。
ではまた。