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【教師の魅力】時間差で届く指導の価値@現役中学教師

このシリーズでは、『教師の魅力』について様々な面から語っていきたいと思います。個人の見解なので、人によってはそれは違うと思うかもしれませんが、私自身が魅力と感じる部分を紹介し、少しでも教師の良さをわかってくれればと思います。

教員の仕事には、時間差で自分のやってきたことの結果が現れることがあります。

それは、卒業後の生徒との再会の中で実感することもあります。

私たち教員は、日々、小学生や中学生と向き合っています。もちろん、私たちが立派で子どもたちが未熟というわけではありません。しかし、子どもたちはまだ人生経験が浅く、成長の余地があることは間違いありません。

そんな子どもたちを指導する中で、理屈が通用しなかったり、こちらの思いが上手に伝わらなかったり、歯がゆい思いをすることもあります。それでも、私たちの指導の成果がすぐに表れるとは限りません。翌日かもしれないし、1年後かもしれない。卒業の瞬間かもしれない。あるいは、卒業するまでに目に見える形では現れないこともあります。

しかし、教員の仕事は卒業がリミットではありません。
卒業までに子どもたちの心を耕し、必死に語りかけ、その種が芽を出すのが卒業後ということもあるのです。

今回は、私の実体験をもとに、教員という仕事の魅力についてお話しします。

卒業後に感じた生徒の成長 2選

①成人式にて


中学校時代、やんちゃで手のかかる生徒がいました。私の教員人生の中で、初めて生徒指導の難しさを実感した子でした。

当時のその子は、考え方がまだ未熟で、周囲とトラブルを起こすことも少なくありませんでした。しかし、成人式で久々に再会した彼は、大人になっていました。私に対して礼儀正しく、成人式後の飲み会でも、わざわざ私に気を遣ってお酒を注ぎに来るほどでした。

会話をする中で、彼がこう言いました。

「先生のおかげで今の自分がいます。先生が関わってくれたから、卒業後も頑張れました。」

それが本心なのか、お世辞なのかは分かりません。でも、どちらにせよ、彼の成長を目の当たりにし、自分の関わりが間違っていなかったことを確信し、本当に嬉しい瞬間でした。

この話は、別の記事で詳しく紹介していますので、よければご覧ください。

② 将来の夢

ある生徒が大学受験をする際の話です。直接本人から聞いたわけではなく、彼の知人を通じて知った話ですが、私にとって非常に印象的な出来事でした。

その生徒は、もともとリーダーシップがあり、クラスをまとめる存在でした。私が担任をしたのは彼が中学3年生の時でしたが、その学年には途中から入ったため、1年間しか関わることができませんでした。しかも、コロナ禍による臨時休校もあり、例年に比べて生徒と過ごす時間は短かったのです。

そんな彼が、大学の推薦入試の面接でこう話したそうです。

「中学3年生の頃の担任の先生に憧れて、教師を目指したいと思い、この大学を志望しました。」

この話を聞いたとき、私は心から驚きました。まさか、自分の姿を見て教員を目指す生徒がいるとは思ってもいなかったのです。

自分では意識していなくても、生徒は私たちの姿を見ている。そう実感するとともに、これからも誰かの憧れになれるような教師でありたいと強く思いました。

コロナ禍での学級経営で悩んだ話については、別の記事に載せてありますので、そちらもぜひご覧ください。

卒業がゴールではない

このように、教員の仕事は卒業で終わるものではありません。むしろ、卒業後にこそ、自分の指導が生徒にどう影響を与えたのかが分かることもあります。

今、自分の思いが伝わらないと感じていたとしても、きちんと子供たちの心には何かを残すことができている、そう思って指導するようになりました。

だからこそ…

これほどまでに、人の人生に深く関わることができる職業は他にそう多くはありません。だからこそ、私たち教員の振る舞いや言動は、生徒に大きな影響を与えます。

生徒の成長を感じることができる喜びがある一方で、一つ指導を間違えれば、生徒の心に傷を残してしまうこともあります。その責任を常に自覚しながら、私はこれからも教壇に立ち続けたいと思います。

最後に

教員は、時間や空間の枠を超えて、人を成長させることのできる仕事だと私は思っています。自分の言葉1つで、振る舞い1つで、誰かの人生に関われるのは教師の魅力だと思っています。

今回の記事を読んで、私に興味を持ってくださった方は、ぜひ「スキ」や「フォロー」をお願いします!次回の記事も楽しみにしていてください。



中学校時代、やんちゃで手のかかる生徒がいました。私の教員人生の中で、初めて生徒指導の難しさを実感した子でした。

当時のその子は、考え方がまだ未熟で、周囲とトラブルを起こすことも少なくありませんでした。しかし、成人式で久々に再会した彼は、大人になっていました。私に対して礼儀正しく、成人式後の飲み会でも、わざわざ私に気を遣ってお酒を注ぎに来るほどでした。

会話をする中で、彼がこう言いました。

「先生のおかげで今の自分がいます。先生が関わってくれたから、卒業後も頑張れました。」

それが本心なのか、お世辞なのかは分かりません。でも、どちらにせよ、彼の成長を目の当たりにし、自分の関わりが間違っていなかったことを確信しました。本当に嬉しい瞬間でした。

この話は、別の記事で詳しく紹介していますので、よければご覧ください。

② 将来の夢

ある生徒が大学受験をする際の話です。直接本人から聞いたわけではなく、彼の知人を通じて知った話ですが、私にとって非常に印象的な出来事でした。

その生徒は、もともとリーダーシップがあり、クラスをまとめる存在でした。私が担任をしたのは彼が中学3年生の時でしたが、その学年には途中から入ったため、1年間しか関わることができませんでした。しかも、コロナ禍による臨時休校もあり、例年に比べて生徒と過ごす時間は短かったのです。

そんな彼が、大学の推薦入試の面接でこう話したそうです。

「中学3年生の頃の担任の先生に憧れて、教師を目指したいと思い、この大学を志望しました。」

この話を聞いたとき、私は心から驚きました。まさか、自分の姿を見て教員を目指す生徒がいるとは思ってもいなかったのです。

自分では意識していなくても、生徒は私たちの姿を見ている。そう実感するとともに、これからも誰かの憧れになれるような教師でありたいと強く思いました。

コロナ禍での学級経営についての詳細は、別の記事に載せてありますので、そちらもぜひご覧ください。

卒業がゴールではない

このように、教員の仕事は卒業で終わるものではありません。むしろ、卒業後にこそ、自分の指導が生徒にどう影響を与えたのかが分かることもあります。

最後に

教員は、時間や空間の枠を超えて、人を成長させることのできる仕事だと私は思っています。

これほどまでに、人の人生に深く関わることができる職業は他にそう多くはありません。だからこそ、私たち教員の振る舞いや言動は、生徒に大きな影響を与えます。

生徒の成長を感じることができる喜びがある一方で、一つ指導を間違えれば、生徒の心に傷を残してしまうこともあります。その責任を常に自覚しながら、私はこれからも教壇に立ち続けたいと思います。

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