ポイントを貯めて楽しんでしまうのはプラスの強化という話(オペラント条件づけ)
10ポイントたまると、次回購入が500円割引。
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購入するならポイントを貯めた方が楽しい。
このような日常的な行動をオペラント条件づけといい、教員採用試験でも頻出となっています。
今回は、オペラント条件づけについての話です。
オペラント条件づけのイメージ
報酬または罰の経験から学習をすること
「うれしいこと」あるいは「いやなこと」の経験を通して学習すること
教員採用試験対策なので、このくらいのイメージがつかめれば大丈夫です。
「経験から」がキーワードです。
「自分は意識していないけれど、そうなった」ではなく、「意図的でも、偶発的でも行動をすること」からの学習がオペラント条件づけです。
ポイントでいえば、
お得になるから貯めていく
楽しいから貯めていく
そういった自発的な行動が古典的条件つけとの違いになります。
教育の場で大活躍
毎日音読をしましょう。
音読をしたらカードにスタンプを押すね。10回できたら好きなスタンプを自分で押していいよ。
「自分でスタンプを押す」ことを楽しみに、音読をする子が増えたとしたら、オペラント条件づけ(正の強化)と考えられます。
スキナーのオペラント条件づけ
報酬や罰の経験を通して学習をするということを実験したのがスキナーです。
スキナーの前にソーンダイクも、箱の中にネコをいれた実験をしていますね。
スキナーはそれをさらに発展させて、オペラント条件づけと名づけました。
スキナーは、箱の中に空腹のネズミを入れました。
空腹のネズミはエサを求め探し回りました。すると偶然レバーを押し、エサが出てきました。その後、ネズミはレバーを押しエサを得るという行動を増やしました。
ネズミのレバーを押しエサを得るという行動が「学習」にあたります。
4つの自発的な行動
スキナーのオペラント条件づけは、さまざまな場面で活用されています。
学校でも、できなかったことをできるようにするために様々な工夫をしていますが、オペラント条件づけを応用していることも多いです。
オペラント条件づけでは、自発的な行動は4つあると考えられています。
この記事のまとめ
「絵が下手」「不器用」と言われ続けてきたので、図画工作をやりたがらない。「音が外れている」「縦笛の音が変」などと繰り返し言われて、縦笛を吹かなくなったという場合は、オペラント条件づけの負の弱化と考えることができます。
気をつけたいです。