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過去問で意外によくみかけるネズミの迷路実験を教員採用試験対策向けに説明します(サイン・ゲシュタルト説)

サイン・ゲシュタルト説。
うわぁ‥心理学っぽいという感じがする用語です。

サイン・ゲシュタルト説を、しっかりと理解しようとすると難しいですが、教員採用試験対策では、詳細を理解するよりも、正しいイメージをもち、重要ワードを覚えるということが役立ちそうです。

今回は、教員採用試験対策としてのトールマンの説をお話していきます。


教員採用試験対策としてのサイン・ゲシュタルト説
教員採用試験で意外に出題される「学習理論」。
学習理論からの出題は、
・いくつかの理論から正しいものを選ぶ選択問題
・理論の正誤を問われる問題
この2つのパターンが多い感じがします。
※感じがするというのは、すべての問題を確認しているわけではないからです。

東京都の過去問から

過去問をひとつ確認してみましょう。

東京都令和6年度教員採用試験の問題です。
「学習に関する心理学に携わった人物に関する記述」の中から、適切なものを選ぶ問題が出題されました。

正答が、トールマンのサイン・ゲシュタルト説についての記述でした。
記述は以下の内容です。

1 トールマンは、ネズミの迷路学習において、迷路の特徴が目標へ到達する手段となり、目標までの路線図を予測して行動できるようになると考え、認知地図という概念を提唱した。

(「令和5年度東京都公立学校教員採用候補者選考(6年度採用)」問19より引用して一部を抜粋)

トールマンのネズミを使った迷路実験

東京都の問題の記述には、「サイン・ゲシュタルト説」という用語は使用されていません。
それならネズミと迷路実験だけを覚えておけば大丈夫なのでは?と思うかもしれませんが、そうとも言い切れません。
この問題では「路線図」となっていますが、「認知地図」という用語が使われるかもしれません。

作問者により、文章が変わってくる可能性があるので、ザックリとでも理解しておくことは大切です。

サイン・ゲシュタルト説を超簡単に説明

サイン・ゲシュタルト説
ただ単にサイン(刺激)と反応が結びつくのではなく、目的のための手段が結びつくことによって認知が変わるという考え方
認知地図の作り直し

これだけだと抽象的過ぎてわかりにくですよね。

ネズミの迷路実験風に説明してみます。
※迷路は私がつくったものなので、トールマンの実験のものとはちがいます。

ネズミの迷路実験

ネズミはエサがないとゴールまで行く回数が少ない
(けれど潜在的にゴールまでの道順は学習している)

ゴールにエサを置くとゴールにたどり着くことができる
(認知地図を作り直した)➞学習

この記事のまとめ

児童生徒が、どのような過程を経て学習しているのかを知ると、その後の学習に役立てることができますね。

学習理論は、理論を覚えることが目的ではなく、活かすことに意味があると思っています。

その他の認知説

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