共済とは何か?
共済会について、世の中にもあまり情報は落ちてないですし謎が多いので調べた情報を書いていきます。
企業が保有する共済会(=企業内共済会)に関しての情報なんて、ほとんど落ちていません。
ちなみに共済という言葉は私も以前から聞いたことはありました。
コープ共済、都道府県民共済などは、テレビCMで見たこともあり存在は知っていました。
しかし、共済については何も知りませんでした。
「共済って何ですか?」と聞かれたら、「CMでやってるアレですよ」くらいの回答しか出来ません。
そこで、そもそも共済の定義について調べてみました。
共済の定義は以下。
つまり共済とは、
一定の属性で集まった人々で構成され、
その人々がみんなでお金を出し合ってプールして、
何か起きたら、プールからお金を出して補償する
相互扶助・助け合いの集団
と定義される。
ちなみに、日本で一番古い共済会は、1888年に設立された古河鉱業の阿仁鉱業所の「共済慈善会」である(諸説ありそう)
当時は社会保険制度が整っていなくて万が一の際に生活できないというリスクを抱えていました。
例えば、「怪我をして働けない」「病気をして働けない」「死んだ場合に家族の生活が…」など。
それ以外にも、「子供が生まれてお金が必要だけど、どこからも借りれない」なんてこともあったようです。
そんなリスクに備えるために同じ炭鉱で働く仲間が、「みんなでお金を出し合ってプールして助け合う」という目的で組成したのが共済慈善会です。
なお、炭鉱労働者の間では、江戸時代から相互扶助の団体がありました。これを「友子(ともこ)」と呼び、実は共済の走りなのかも知れません。
友子はヨーロッパのギルドと似てます。
共済の源流である友子について
「友子制度」とは、江戸時代から組まれている炭鉱労働者の自治的な共済団体で、鉱夫の間で相互に親子・兄弟の関係を結び、技能伝習や相互扶助を行ってました。
平たく言うと
親分子分的な関係性
技術の伝承や教育を受ける代わりに
親分の保有する鉱山で働く
生活も保証してもらえたり、相互扶助などの補償を受ける
このように、親分は「弟子をもらうことで労働力を確保」、弟子は「親分に技術も教えてもらえるし、生活も補償される」と言う双方にメリットがある仕組みのようです。
具体的な生活の保障としては、
事故や病気で働けなくなった労働者に対して米・味噌・薬を提供
その子供や家族に養育米を支給
などがあり、まさに上述した「共済会」と同じような補償を行なっています。
余談ですが、島根県の石見銀山では、鉱夫たちを含め20万人もの人びとが生活していたらしい。
このように共済という仕組み自体は、江戸時代から始まっています。
共済の仕組みをまとめると
ある属性の人々が集まる(集団を作る)
その集団からお金を集める(お金をプールする)
誰かに何かあったときはそこから補償する(誰かが困ったら皆んなで助ける)
これだけ見ると「共済って保険と一緒じゃない?何が違うんだ?」という疑問が出てきました。
次回以降でそれを書いていこうと思います。
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