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「経験」という種。芽が出るかは、子ども次第

昔、両親と一度だけ行った海外旅行。

海好きな両親はハワイを選んだ。

そのときの動画を、年末年始の帰省のときに、久しぶりに観てみた。

ハワイの海で、わたしと父は思う存分、楽しんだ。

ふり返ってみれば、両親との旅行と言えば、毎回、海。

一昨年から水泳を習い始めたわたしだが、水に抵抗がなかったのも、おそらく、幼い頃から、散々、海で遊んでいたからだと思う。

泳ぎを習ったわけではない。けれど、はじめて水泳教室で泳ぎ始めたとき、懐かしさを感じた。

水のなかで過ごすことの心地よさを知っているわたしは、水泳が大好きになった。

今では、教室と自主練習を含めて、週3〜4でプールに通っているけれど、それでは物足りないくらい。

それくらいに、わたしは水泳の魅力に惹かれてしまった。

もし、幼い頃に、両親と海に行っていなかったら、わたしが水泳を好きになる可能性は低かったかもしれない。

海に浮き輪でプカプカ浮いて過ごす、心地のいい時間。

海で父と海水をかけてじゃれ合う時間。

あの時間があったから、今わたしは、水泳の魅力に取り憑かれているのだと思う。

習い事や塾などで習わなくても、小さい頃に経験したことは、意外と大人になってから役立つことがある。

わたしの場合、両親が海好きで、毎年、数日間、海に行くだけだったが、「水泳」という生きがいができてしまった。

わたしが水泳好きなので、最近はむすめを連れてプールに行く。

むすめはまったく泳げない。

でも、「ママとプールで遊んだ時間」は、きっとむすめの記憶に刻まれるだろうし、水に対して抵抗がないのは、わたしと同じだ。

子どもが小さい頃の経験は、意外と大人になって役に立つのかもしれない。

ほんの些細なことでも、「経験をしているか、していないか」の差は大きい。

子どもが「はじめてのこと」に挑戦する機会をたくさん作っていきたい。

学生時代、わたしは音楽で生きていくつもりで、楽器の練習ばかりしていたが、まさか音楽をやめて水泳に没頭しているとは……。

「毎年、数日間の海」と、「毎週1回の15年間に及ぶ習いごと」。

どちらがわたしの人生に大きな影響を与えたか、正確に測ることはできない。

でも、海で遊んだ思い出が、わたしの人生を大きく変えたことは間違いない。

何がきっかけで芽が出るかなんて、予想がつかないものだ。

親ができるのは、種まきだけ。「経験」という種を、子どもの畑にまいて、待つだけなのだ。

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