原体験から(5)
こんにちは!
久しぶりに書きます!
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クラブに来て、働き始めて1年半ほど経った。
忙しない毎日、帰ったらすぐ寝てしまう毎日。ただそれでも周りの人たちのおかげで刺激ある毎日を送っています。
自分はこのクラブに愛着や情熱、志を強く持っています。周りの人にもかっしーってクラブのことすごい応援してたり、何かやってやろうっていう気概を感じるよねと言われたりすることも多々ある。(嬉しい)
ただ時々思う、なぜこんなにも愛着が湧くのか。縁もゆかりもなかったこの街でそういった感情になるのか。
もちろん、Jリーグ、サッカーと生きてきたそのアドバンテージもある、大学を卒業するタイミングであらゆる選択肢から自分の意思でここを選んだ。ただそれだけでなく、たった1年強しかいない場所にこんなにも早く深く愛着を持てるなんて想像はできなかった、そのスピードにも自分でもときたまハッとする。
そういった感情にさせたのは何なのか。
1つの要因はホームゲームに関わったことだと思う。
心揺さぶられる瞬間。感情の動く瞬間。
それだけでない。試合前日夜遅くまで事務所で準備をするスタッフ。ゴールが入ってサポーターと同じように拳を突き上げ喜ぶスタッフ。試合後遅くまで撤収するボランティアやエールスタッフの皆さん。普段は見せない表情をして入場してく選手たち。どんな状況でもスタジアムへ駆けつけるファンサポーターの皆さん。そんな瞬間や場面を少しだけ知った。
ホームで大敗したある試合後。片付けをしていると号泣している少年が前から歩いてきた。僕は話しかけて、次のホームゲームも来てねと約束した。思いが溢れる姿に、この場所やこのチームが彼にとってどんな存在であるかを想像して心に響くものがあった。
大雨の日のホームゲーム。参加予定のイベントがなくなり、この雨で来場している方はどうされているのかなと思って、外を歩いてた。大雨にも関わらず、そこには変わらない顔ぶれ、変わらず楽しむ姿、変わらない拍手と声援があった。安心だけでなく、何のためにやっているのか改めて気づいたような気がした。
(沢山語りたいことはあるけれど、)1つ1つが試合と同じくらい心動いた瞬間で、今でもこれからも立ち返る瞬間になっています!
小さい頃からJリーグをスタジアムで見てきた、そんな過去の自分、これからの自分にも強く言いたい。あの1試合、あのゴール、スタジアムでの忘れられない瞬間、感情が溢れた瞬間、それは当たり前のようで当たり前でない、クラブに関わる全ての人たちの情熱や想い、使命感で成り立っている。
また、入り込むことで自分自身がこの興行(全体)を成り立たせる”部分”であることも感じさせられる。
同時に、多くの"部分"を知り、実感した。
例えばホームゲームにおける部分とは、クラブ内でいうと、グランドに立つ選手・スタッフ、アカデミーコーチ、広報、イベント、運営、グッズ....
ファンサポーターの皆さん、パートナー企業の皆さん、ホームタウン市町村の皆さん、ボランティア・エールクリエイトの皆さんなどなど。
そのそれぞれ部分と部分の繋がって、混じり合って、興行(全体)が成り立っている。この部分と部分の繋がりを感じられた瞬間こそがとても尊い。
無論、ホームゲームだけでなく、スクール・アカデミーも他の仕事も、他の世界も同じ。
同時に、気づいたことがある。
ただ部分というのはとても見えにくいものである。また、いわゆる名もなき仕事が存在する。
本当にこれは意味があるのか、誰が見ているんだ、そう思いながらも、その一瞬のこだわりで誰かが喜んでいる、助かっているそんな瞬間を少しだけみてきた。
表面上には見えない、名もない、地味で、面倒で、そんなことが存在する。
でも誰かの情熱と使命感によって創り上げられ、成り立っていることを知った。
このことをあるコーチに話したら言っていた。名もなき仕事なんて存在しない、全ては繋がっているし、誰かのためになっているし、誰かがきっと見ていると!
(これを読んでいる皆さんの名もなき仕事たちもきっと誰かのためになっているし、誰かがきっと見ています!)
余談。似ていることとして、名もなき家事がある。僕は大学生になって親元を離れて一人暮らしをした。そのときに料理、洗濯、掃除だけでなく、名前もないようなけど面倒で小さな名もなき家事があることを知って、実感した。何も知らなかった、そして両親の偉大さを感じた。
この仕事、業務が無ければ1試合が当たり前にあると思っていたかもしれない。今は積極的に出て、話して、見て、感じて、多くの部分とその背景を知りたいと思える。
同時にまだ見えないもの、知らないがあるということ前提を持ち続けたいと思える。
そして、自分の立場からその部分と部分の繋がりを実感させれる人間になりたいと思う。
昨年末のある日。とある方と食事に行った。僕のとても尊敬する人。
その人が部分と部分の繋がりについて話してくれた。
まさしく、この繋がりを感じられる瞬間こそが自分が早く深く愛着や情熱、志を持ち続けられる理由だった。
繋がりを感じるのは、人も同じ。
一緒に働き、活動するスタッフ。
心から尊敬し、同じ意志を持つ人達と働ける喜び。
それだけでなく、スクール生、アカデミー生、ファンサポーターの皆さんも同様。
自分のことを子供や孫のように可愛がってくれる方、兄弟や家族のように接してくれる子供たち。
クラブの活動を通して、出会った人たち、子供たち。サッカーがあったから、水戸ホーリーホックがあったから、出会えた沢山のこと、人たちがいます。そんな繋がりの一つ一つがこの人達、このクラブのためにという気持ちを生んでくれる。もっと成長したいという気持ちを生んでくれる。
本当にいつもありがとうございます!
週末に水戸ホーリーホックに関わる全ての皆さんと垣根を超えて、感情を共にし、共有し、繋がり、前へ進んで行けることは至高の時間。
このクラブのために、繋がりを感じさせれてくれる全ての人たちのために、これからも変わらぬ情熱と志を持って頑張りたいと思います!
最後に、まだ見えていないかもしれない誰かの何気ない瞬間を見てください。きっと何か感じること、想像できることがあるかもしれません。(それぞれの解説はここではあえて割愛しています)
クラブに関わる皆さんいつも本当にありがとうございます!!!
9/17 追記。
昨日のゲームに勝って、3連勝!
個人的には小さい頃から通って、サッカーやJリーグを好きにさせてくれた思い入れのあるスタジアムでの勝利。感慨深いものがありました。
また、昨日の勝利は310勝目だったそうです。
1勝1勝に1試合に多くの人の時間や情熱が注がれ、関わり、繋がり、紡がれてきた歴史がある。単なる数字や言葉で著すことのできないものだと容易に想像できる。
これまでの積み重ね・歴史を尊びながらも、次に繋げていくために一歩踏み出し続けたいと思えた。
うっちーのデビューに!1勝に!3連勝に!310勝目に!
クラブに関わる全ての皆様おめでとうございます!
そしてありがとうございます!
おわり。
これまでのNoteも読んでいただけたら嬉しいです!
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