天秤にパンチを見て来ました
九月のライブを見て来ました。感想を書くと楽しいから書こう。感想っていうのはそういうものだから。
セットリストはこちら
1. 組織の裏切り者
2. ノーベル賞中華
3. 雨が降るまで
4. キスの音が屁の奴
5. カツアゲ
6. 弟の劇団
7. 西暦3000年ロボット社会
8. 古びたバス停
9. 清水川
10. good summer
11. 塾講師
12. 別解
13. 霊長類研究所
14. 亀
15. 演劇共同体オメガ
16. パスタ屋さんデート
17. 煙草の匂いのする部屋
18. 教授の注意喚起
19. 個人を名指しして崇拝する校歌
20. 撃つ奴
1. 組織の裏切り者
前回の店長と討論でもやっていて、今回が2回目。
前回のより若干長くなってたなぁ。
前のは裏切り者が入ってくるまでが長かったけど、今回のは裏切り者が入って来てからが長かった。
取り止めのない話をどうにかこうにか繋ぐ感じ、めちゃくちゃわかるなぁ。そういうことしちゃうもん。
オチは台無しにしてた。雑すぎるだろ。
2. ノーベル賞中華
みんな大好きだろうやつ。めちゃくちゃアホだけど誰も傷つかないのが良いよね。
設定がとても良い+見やすくてバランスの良いコントだなぁという印象。勉強はした方がいいなって思った。
3. 雨が降るまで
今回1番好きだったコントだ!良すぎてコント見ながら噛み締めちゃったなぁ。
今回自意識系のコントが多かったので、自意識あるある系かなと思ったら途中からちゃんと転換があった。
いいよなぁ。こういう人間のどうしようもなさが九月のコントの1番好きなところだ。
終わりはとってもキュートだった。完全にタバコの匂いがする部屋の系列なので、好きな人は見てほしいな。
4. キスの音が屁の奴
うおおおお、最悪だ〜。ってなった。
5. カツアゲ
小指の入りと似てたから、小指やるのかと思ったら違いった。
小指よりは変な奴じゃないけど、普通に変なやつではある。よく分からん人生エールをされて「?????」となった。まぁ、やぶさかではないのだけど。
6. 弟の劇団
悪意〜〜〜〜ッッッッ!ほとばしる悪意を感じた。
九月の創作に対するこだわりというか、彼がやりたいことをストレートに述べていたなぁ。
何かを生み出す時には、必ず何かを傷つける可能性を引き受けなければならないし、それを引き受けてでも伝えたいことが生み出すべきものであるというのは、しかと胸に持っておかなければならない事だネ。
7. 西暦3000年ロボット社会
ばーーーーーーーーーーか!
8. 古びたバス停
この画家、変な奴だったな。
9. 清水川
清水川って感じだった。斡旋の下りが分かりやすくなってたけど、まぁ、そうね。という感じ。
10. good summer
これ!!!!これも意地悪な視線!だけど笑っちゃうよね!!!!!!だって本当にそうなんだもん!!!!!!!!!!!!!!!
こういうので笑っちゃうの自分の悪意が透けるから嫌なんだけど、やっぱり笑っちゃう。足りてないんだよなぁ。
11. 塾講師
今回の大ハネコント。初めて九月が小道具を使ったところを見たけど、これは使った方がよかった。
少しネタバレをすると、ホワイトボードに山を描く場面があるんだけど、その傾斜は山の種類によるし、なんならお前の匙加減だろと思ってめちゃくちゃ笑っちゃった。
ただただ関係のない話をして戻ってくるってだけのくだらないコント(失礼)なんだけど、綺麗に伏線の回収がされてて、筋が通ったことを言ってたから多分九月は頭がいいんだろうな。
12. 別解
生で見るのは今回で3回目になるなぁ。最初は割とクレバーな感じだったんだけど、今回はめちゃくちゃ馬鹿になってた。馬鹿すぎる。
当初は、遠藤の登場が少ないからって作られたコントだったはずなんだけど、なんかもう遠藤関係なくなって来てるな。
13. 霊長類研究所
こちらも別解と同じように最初はわりと悲しめな筈だったんだけど、めちゃくちゃパワーゴリ推しになってた。やっぱりパワーがあると面白いのよな。
このコントの好きポイントは最後の最後のセリフだなぁ。言ってしまうとバレてしまうから言えないけど、私は最後が好き。
主人公がわりと散々な目に遭うから、負の感情で最後までいくのかなぁっていうのを裏切られたのがよかった。今回で動画出るんじゃないかしら。楽しみ。
14. 亀
こちらも(中略)パワーコントになってたなぁ。これも最初は寂しくて人間って感じのコントだったんだけど、どうしてこうなってしまったんだろう。
面白さはもちろんパワーの方が圧倒的に火力出る感じはあるんだけど、私は初回のしっとりのやつの方が好きだなぁ。題材的にしっとりさせると本当に悲しくなっちゃうっていうあれはあるのだけど。
yugeが移転になってしまうからどうなるかは分からないけど、軟禁にかけて動画に出るって感じだろうな。
15. 演劇共同体オメガ
これはまだだなぁ。市役所っぽい狂気パワーの回だったけど、やっぱりまだ怖すぎるところがあるのよな。
あとわりと内容がバレやすいというか、思った範囲での収まりがあるというか(多分ベースとしているのが実話だからというのもあるんだろうけど)世にも奇妙な物語っぽいテイストね!みたいなのが透けてる感じがあるかも。
ミステリ系な感じがするから、手癖で作ったものなのかしら。
16. パスタ屋さんデート
これは前のよりも要点を広げて、無駄なところを削ったって感じだったな。
ニュアンス、ディティールに重きを置いてた前回に比べて、わかりやすく、見やすくなってたなぁ。
そもそもコント自体が、分かる人にはわかるが、分からん人には分からんっていう感覚を扱ってるから、その感覚が分からなかったら疎外されてしまうっていう問題点があって、そこを補うために分かりやすくしましたよ!という感じだった。
17. 煙草の匂いのする部屋
煙草いいよな。カップルのリアルという感じで好きなコント。
エモくしたくてうまくいかないのが1番エモいよなぁと思った。恋愛ショートドラマって感じ。
しかし、最近台無しコントやってないから、このコントの台無しverとかあってもいい気がする。
灰皿探し出して、思いっきり部屋に撒き散らしたりして欲しい。そういうきしょくて訳わからんところまでいくコントも見たい気持ちがある。
18. 教授の注意喚起
オメガ関連コント
こんな教授がいたら嫌だな。
19. 個人を名指しして崇拝する校歌
ほとんど個人を名指しして批判する奴と変わらん。量産できるやつ。面白くはあるので悔しい。
20. 撃つ奴
こちらも量産系コント。面白くはある。
総評として
今まで九月は台本の良さ(設定の良さ•視点の多角さ)で戦って来た印象だけど、最近になって台本の中で崩す(台本が下敷きになる)ようなコントが多くなって来たような気がする。
台本のパワーと見せ方(技術的なもの?)の釣り合いが取れてきていて、感心されて終わるみたいなことが明確に少なくなっているんじゃなかろうか。
とくに、霊長類とか亀とかは題材が重めだから、そのままストレートに伝えてしまうと悲しみが出やすいものを、馬鹿さとパワーで笑いに昇華してる感じがあったなぁ。
それから、情報を取捨選択する能力が高くなった気がする。何が主軸なのか、に沿ってコントのくだりを引くっていう作業が発生してるよな。パスタ•亀•別解あたりは捨てるところは捨てていて、純度高くなってたな。
九月の成長を感じたライブだったな。
次の単独は10/24のさそり🦂
私はいけないので、レポお待ちしてます🙇♀️
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