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言葉が人生を照らすとき

3ヶ月間、友人の主催する「お金と人生に向き合う講座」に参加していました。
その中で、自分の支えになる言葉を見つけるというワークがありました。

その時、私の心に浮かんだのは、人生の困難な場面でふと私を支えてくれた言葉、「世の光」というものでした。

私は中学・高校をカトリックの学校で過ごし、21歳のときに洗礼を受けました。その洗礼式で、私の神に対する約束の保証者となる「代母」の役割を担ってくれた恩師が、こう言ってくれたのです。

「きょうこちゃんは、この世の光となる人だから、クララがいいと思うわ」

クララとは、イタリアの聖人である聖クララの名前で、「世の光」を意味するそうです。素敵な理由とともに贈られたこの洗礼名を、当時の私はとても嬉しく感じていました。

それから年月が経ち、ときに人生で先が見えなくなり迷い、自信を失ったとき、実はこの言葉は灯台のように私を照らし、支えてくれていたことに気づきました。
何気なく贈られたように思えた言葉が、こんなにも深く私に影響を与えていたと知って、自分でも驚きました。

あなたを支える言葉は何ですか?

みなさんは、座右の銘や「いつも心の中心にある言葉」を持っていますか?
私の恩師は、まるで私の未来を見通していたかのように、この名前を選んでくれました。恩師は随分前に亡くなってしまいましたが、今でも彼女がさらりと選んでくれたその言葉が、私の人生の宝物であることを実感しています。

普段何気なく使っている言葉でも、私たちが思う以上に、他者やその人の人生に大きな影響を与えることがあります。だからこそ、せっかく言葉を贈るのであれば、相手の心を照らすような素敵な言葉をプレゼントしたいと思いました。

私が恩師からもらった「世の光」という言葉のように、あなたの言葉も、きっと誰かの心に灯りをともすはずです。




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