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ものの見方次第で変わる現実
11月23日はアメリカではサンクスギビングのお祝いで祝日です。そして来月末にはクリスマスとアメリカの11月12月はホリデー続きです。日本でもそうですが、ホリデーシーズンとなるとつい食べ過ぎてしまいがちなので気をつけて過ごそうと思っています。
さて、このサンクスギビングホリデーを利用して日本に帰る友人がいます。子どもたちを東京ディズニーランドに連れて行くととても張り切っていました。なんでも11月12月は一年で最も混む時期だそうで、ユーチューバーから攻略法を学び、当日の乗り物の順番からランチをオーダーするに至るまで、すべて計画を立て頭に入っているとのことでした。
そして彼女の一言。
「ディズニーランドは戦いです。」
「へぇー、そうなんだ」と圧倒されて聞いていました。ディズニーランドでいかに効率よく楽しむためには戦う必要があるというのがその友人の考えでした。
人それぞれいろいろなものの見方・考え方があっておもしろいですね。
私自身は、正直「戦う」という考えがどうも性に合いません。
医療の現場でも「闘病生活」という言葉があるように「病気と戦う」みたいな発想がありますね。ウイルスやがん細胞をやっつける!というのは確かにイメージできますが、「闘病」などというとなんだかいつも気が張っていないといけないような気分になってしまいます。
ポジティヴヘルスの背景となっているアントロポゾフィー医学では、
病気は「本来正常に働くプロセスが間違った場所で働いている」と考えます。
そして
間違った場所で働いているプロセスを本来あるべき場所に戻してあげることが治療になります。
治療は、
病気との戦いではなく、その人を本来のあるべき姿に戻すこと。
そんなふうに考えると、健康であろうとすることは、
本来その人のあるべき姿を目指すともいえるんじゃないかと思います。
それにしても現実や病気をどう捉えるかで、同じ世界を生きていても
生きやすさとかストレス度に随分な違いがでるだろうなぁとしみじみ思いました。
冒頭の写真は、水族館にて光るクラゲの水槽なんですが、銀河のようにも見えませんか?海面下に広がる世界が宇宙につながるように見えるのはおもしろいですね。