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ライジングゼファー福岡の美しさ
僕なんかがライジングゼファー福岡を語るのは恐れ多いもののではあることは間違いないが、僕がこのクラブから受けた衝撃はとても大きなものだった。
僕は小学生の時からサッカーを応援し続けてきて、19年シーズンで10年目のサポーターになる、生粋のサッカーサポーターである。そんな僕がちょっとしたきっかけでバスケットボールの試合を観に行ったのには大した理由はない。ただ、他のスポーツを観に行ってみたいという浮気心に近い感情からだった。
ライジングという名前のバスケットボールのチームが福岡にはあるらしいということしか知らなかったが、熱のあるうちにと思ってチケットを購入してスタジアムに向かった。
サッカーとバスケットボールの大きな違いは、スタジアムとアリーナという会場の大きさがメインに上げられると思う。
バスケットボールの会場として使われるアリーナは、サッカースタジアムに比べて大体1/4程の規模しかない。し かし、屋根と照明があるし、選手との距離も近い。
サッカー選手はこんな距離で見ることができないし、試合中の選手の真剣な表情をテレビではなく、リアルタイムに見ることができるのにはグッとくる。
僕はサッカーでもそうだけど、ある一つのスポーツクラブを愛するがために自分の稼いだお金を使いまくる人の神経が分からない。分からないけど、自分はそれをしてるのが変態さを象徴する。
この会場に行くと、変態の方々がやっぱりいらっしゃった。
運営団体が作り出す、あの照葉のアリーナの独特の非日常感とそれを支える人達。その空間こそが僕を熱くさせる何かを持っているんだと思う。せっかくの休日を何でバスケットボールの応援に費やしているのだろうとバスケットボールに休日(それと移動費とチケット代)を捧げる僕が考える。
おそらく理由なんて「好きだから」しかないと思う。ただ、僕の場合は一つの大きな要素が関係していた。
それは、
アビスパ福岡よりもライジングゼファー福岡の方がサポーターに親切だから
である。
これはアビスパ福岡を貶している訳ではなく、僕はそこも含めてアビスパ福岡を好きなので愛すべき点ともいうべきなのだが、DVされていたのに急に優しくされたというような感覚に襲われた、いや、DVはされたことないけど
どういうことかというと、毎回感じる違和感が瞬く間に取り除かれてしまっているのだ。
邪魔だったグッツ売り場が次の試合にはすぐに位置が入れ替わっていたり、試合の邪魔になっていた非日常を演出してくれていた風船も高さを出すことで本質を残したまま改善した。
美しいなあ、と思った。
僕がバスケットボールの試合をわざわざ二つも離れた所から観に行くのはプロの試合を観てみたいことはもちろんある。ただ、僕がたのしみにしているのは試合だけではない。
何が変わっているのか、何を楽しませようとしているかである。やはり自分は変態だとも思う。
こうやって獲得したファンは、チームが二部に落ちたところで離れることはない。限られたリソースを出来る限りファンの満足度が高いと思われる地点で分配しているところに美学を感じた変態はもう離れないと思う。
僕はこの気付きを発信して、さらにこの美学を多くの人に知って欲しいと思う。サッカーファンは一回だけ、いや最低でも三回は交通のアクセスがアホみたいに悪く、物価が東区クオリティの照葉積水ハウスアリーナに行ってみて欲しい。
ちなみに僕は今日これから、片道4時間(自分の家から高速バス乗り場まで1時間、高速バスで福岡まで2時間、博多駅からアリーナまで1時間)をかけてチケット代金と往復の交通費を合わせて7,700円をかけて行ってみようと思う。
変態は変態らしく、変態らしいお金と時間の使い方をしよう。
【昨日の記事】
きょんもりコラムは無事に3日目を迎えました。明日、書かなければ3日坊主!
さあ、3日坊主への分かれ目!