【#11】ばさら亭 | 国宝級の癒し体験
旅行記です。
この年末に連休を取得し、三重県にある「ばさら亭」に伺いました。
人生においても類を見ないほどの贅沢を尽くし、心から癒されることができましたので、備忘録として記しておこうと思います。
旅のはじまり
まずは、「ばさら亭」がどのようなところか見てみましょう。
非日常な時間と空間を味わえる、至極の空間のようです。
国内旅行であれば、最高峰の旅館と唄われることも納得できる雰囲気。
時期的にクリスマスが近いこと、部屋数が少なく限りがあることから、予約は9月初旬、受付を開始した直後の期間に行いました。
特に別邸はなれの部屋は、独立した一軒家のようになっており立地や意匠に一層の特別感があるため、一日予約が遅れたら希望が叶わなかったかも。
今回は、一年間を支えてくれた妻を労う慰安旅行です。
さて、旅行当日は晴天に恵まれました。
私は関西に住んでいるので、大阪を経由して賢島まで向かいます。
距離にして片道5時間程度と比較的近いことや、手荷物が少ない方が良いという私のわがままもあって、荷物はキャリーバッグ一つで完結しています。
会話もそこそこに、いくつかの駅を経由して大阪難波まで到着です。
淡路屋で駅弁を購入したら、予約していた近鉄特急へ乗り込みます。
観光列車だからか、車内の雰囲気に歴史を感じます。おしゃれというより、いろんな人が乗ってきたんだろうなと思わせるような。
ちなみに、「しまかぜ」は時間の都合で乗れませんでした。(少し残念。)
ここから、2時間強の列車旅です。
駅弁は、大好きな鶏重を選択しました。
大学時代の就活時期に、東京へ面接に行く道中でよく食べていたことを思いだします。大ぶりの鶏ももに白米、添え物の野菜ももれなく平らげました。
山に入るにつれ、厚ぼったい雲が空を覆います。
そういえば天気予報は晴れ時々曇り。晴れた空を拝めれば良いのですが…。
ぼんやり会話をしていれば、2時間などあっという間です。
終点の賢島駅に到着しました。
辺りを見回すと、どうやら真珠が有名な観光地のようで、あちこちに店舗が点在しています。
(なるほど、だからミジュマルか…。いや、そこはパールルでは???)
駅で待つこと少し、ばさら亭より迎えの車をいただきました。(流石に写真は撮れませんでしたが、高級車です…!)
音も揺れもなく静かな送迎で、これが高級車か…!と妻と二人で感嘆。
いよいよ、「ばさら亭」で贅の限りを尽くす時です。
宿をたのしむ
入り口に着くと、荘厳な佇まいの建物が座していました。
丁寧な挨拶をいただき、ロビーへと足を踏み入れます。
広々とした空間に、センスの良いインテリアやオブジェが映えます。
最初に印象的だったのは、スタッフの方のホスピタリティが行き届いていることです。言葉遣いであったり立ち振る舞いであったり、所作ひとつひとつが丁寧で驚きました。思わず恐縮せずにはいられないほどです。
ゆりかご椅子で遊んでいると、待ちに待った部屋へ案内いただきます。
今回選んだお部屋は、別邸月の冠。
二階建てのメゾネットタイプで、露天風呂からの景色が特徴です。
この日は17時からエステの予約もしていたので、それまでに入浴です。
本記事一番上の画像は、この風呂から撮った写真でした。
ロケーションだけでなく天気にも恵まれ、最高の景色でした。
この一年辛かったな、でもなんとか生きてこれたな、と思い耽るには十分なシチュエーションです。外気温は相当低かったと思いますが、湯加減が絶妙で、1時間ほどは入浴していました。
次はスパサロンです。
夕闇に沈む道を案内いただくこと数分、これまた落ち着いた雰囲気の部屋。
オイルや施術のカウンセリングの後、60分たっぷりとマッサージをいただきました。妻と同じ部屋で施術を受ける経験としては、結婚式前のブライダルエステ、台湾旅行先のエステに続いて3回目です。
手の密着加減が絶妙で、この上ない癒され時間でした。
願わくば、あと30分だけ延長したかったです。
体をほぐしていただいた後は、ラウンジを覗きに行きました。
空間に余裕があると、これほど居心地が良いのか…!と痛感するばかり。
夜だったので、照明は火の光を中心に薄暗い雰囲気で、落ち着く様子です。
ラウンジで少し休んだあとは、いよいよ夕食です。
厳かな雰囲気のある個室にて、綺麗な庭を見ながらいただきます。
今回は食事量が多そうなので、食前酒以外は日本酒のみ。
腹の膨らみを抑えつつ、料理に全力傾倒する方針で挑みました。
どれもこれも、頰が落ちるほどの美味しさです。
伊勢海老は歯応えがぷりぷりしていて弾力があり、甘かったです。
一品一品が抜かりなく美味しかった…。
こういう機会には大抵食べ過ぎるのですが、今回は胃腸薬と節酒が効いて、満腹の余韻に浸ることができました)笑
一日はまだ終わりません。
部屋に戻ってすぐ、今度は貸切風呂(天の鏡)へ行きました。
ライトアップされた、広々とした湯船です。
広いお風呂ですこーし泳いでいる最中、上を見上げると満点の星空が。
遮蔽する建物がなく、雲は遮っておらず、空気が澄んでいることもあって、とても鮮明に見えました。
これまでの日常を思うと、妙に感動します)笑
時間を余すことなく楽しみ、この日は部屋に帰って熟睡しました。
翌朝、早くに起床して部屋の露天風呂に浸かりました。
夕方に見る景色と趣が異なり、朝に見る景色も、また格別です。
体を暖めたら、朝食会場に向かいます。
洋食も選べたのですが、今回は和定食を選択しました。
どの料理も、すごく美味しかったです(小並感)。
上手に感想が言えるほど語彙力はありませんが、最後に飲んだ暖かいお茶が全てを丸くまとめてくれたような、そんなひとときでした(?)
食事後すぐに、別の貸切温泉へ向かいます。
ばさら亭には、部屋に付属するもの以外に複数の貸切風呂があるのですが、流石に全ては行けません。
これは、貸切風呂(くゆりのびり)です。
チェックアウトまでは、もう少し時間がありそうです。
最後に、海辺にあるラウンジへ足を伸ばしました。
旅のおしまい
最後の一瞬まで、楽しい時間を過ごすことができました。
帰りは駅まで(高級車だ!)送迎いただき、後ろ髪をひかれつつ帰路に着きます。
ちなみに今回かかった費用ですが、交通費等を含めて200,000円-/2人です。
海外旅行に行ける金額ですが、遊ぶ旅行というより、疲れを癒す旅行の趣旨を重視する場合には、国内旅行はアリよりのアリ、大アリだと思います。
この二日間のために、これまで一年頑張ってきたのだと述べて差し支えない程には、最高の旅行でした。
我慢して耐え忍んで努めてきたからこそ、年の瀬の最後、天候にも恵まれたのだと思います。妻の支えなく過ごすことは絶対にできなかったであろうと思うので、そこは楽しんでもらえたようで何よりでした。
いつまでも、辛いことばかりではありません。
生きる気持ちを前向きにさせてくれる力が、この旅館にはあると感じます。
日本が誇る風情を存分に味わうという意味では、まさに国宝級。
ご都合がつくようであれば、ぜひ一度、足を運んでいただきたいです。
余談ですが、山と海に囲まれた旅館です。
虫が苦手な方は、夏より冬に出かけた方が良いかと思います)笑
ではでは、今回はこの辺で。
また、次の記事でお会いしましょう。
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