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我が輩は~の文章を作ってみた。の巻。
吾輩は猫である。名前はまだない。
パン屋のオソノの家で育った。
そうである。
映画『魔女の宅急便』のパン屋のオソノの家である。
オソノが小さな頃に、パンの耳にかじりついたことで、耳からとって、ミミと名付けられた。
近所のガキどもが、我が輩を「ミミ、ミミ、ミミちゃん。」と勝手に呼びやがる。
消して気持ちの良いものではないが、オソノの家のパンの耳は正直言って、街、一番うまい。
そのパンを食べれるのだ。
仕方あるまい。
ミミでも何でも呼んでよいと我が輩は思うようになった。
ある日、帰宅したら、くたびれた少女と黒猫の生意気な疲れたネコが、我が家にやってきて、ずうずうしいにも程があるが、オソノの家の裏にあった離れに住み始める。
まあ、いいさ。
吾輩は猫である。
ミミでもキキでもジジでも好きなようにすればいい。
黒猫のジジには、そのうちにうーんと嫌がらせをしてやろうかと思い踏んでいた。
しかし、ジジは、魔女の宅急便の続きの話しになるが、キキと空を飛べなくなる。
吾輩は猫である。
ミミでも何でも大いに好き勝手に呼べばよい。
ジジを呼び出してやった。
「おい、ジジ。ここの街の暮らしには慣れたか。朝飯がうまいだろう。特にパンの耳のミルク付けがな。」と。
吾輩は猫である。消して偉そうにいうわけではないが、魔女にも色々居るし、猫にも色々居る。ジジになめられたら、かなわん。
ジジは、我が輩に、敬意を持って余すところなくていねい語を使った。
キキや、ほかの猫仲間とは違うことで、敬意を払って、我が輩の言葉に耳を澄まし、答えてきたり、街の暮らしや、新しい猫情報を仕入れてくる。
馬鹿にされなかった。
なかなかの良い猫じゃないか。と思っていたときに、ジジに赤ん坊が五番目の子が生まれた。
ジジも歳をとった。
あまりにも我が輩も歳をとった。
もう、この街の暮らしにも、ジジは慣れたし、キキとかいう魔女も、宅急便がうまくなりクライアントもちゃんと付くようになった。
オソノの家が古くなっており、オソノが小さな頃、我が輩がこの家に住み始め、ジジもおじいさんになって、我が輩は、もう、かなりの年寄りになり、ミミでもなんでもよくなって、、、。
「はあ、疲れた。」
「勝手に呼びやがる。耳って、ミミって、ミミって皆が言う。」
「勝手にしやがれ。」
おしまい。
★この話はフィクションです。スタジオジブリとは関係ないです。