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未経験経理の期末/期初面談攻略法

皆様、こんにちは。キョンくんです。

本日は未経験経理の方々に対し、評価面談の立ち回りを書いていきたいと思います。私も先日、入社2年目に突入しました。振り返ると、これまでの1年で色々感じ入ることがありました。これまでの総決算として、期末面談と期初面談にも全力投球してきましたので、どういった事を書いて、どう評価されたか、ということを書いていきたいと思います。有料部分には、僕が実際に書いた内容を抽出して記載しています。詳細は流石にぼかしますが、本質は掴めると思います。

本記事の内容は他の専門性が高い未経験職種に就いた際にも使えますが、新卒から経理や法務に就いたケースでこの内容を実践すると鬼に金棒です。未経験経理が頑張れる技術を奪って、僕らを蹴散らすことになります。ぜひ読まないでください笑。

例のごとく私のキャリアがJTCであることを踏まえてお読みください。
では行きます。

期末面談と期初面談とは

まず大前提のすり合わせから行きます。期末面談とは何なのか、からです。期末面談とは、評価者(上司)から被評価者(部下)に対して評価結果を適切に伝達するとともに、評価期間中の行動・ 業績を振り返り、認識を共有化することを目的として行うものです。

どういうことかと言うと、会社ではまず年始に期初面談で目標の設定を行います。ここで言う目標とは、年間を通じて何にチャレンジし、何を達成するつもりなのかを上司の期待値を聞きながらすり合わせを行うことです。この期初面談で合意した目標は年度の途中で修正を加えつつ、皆様の仕事におけるゴールとなります。大抵の場合は具体的・定量的な目標と行動を記載することが求められます。できた or できなかったが容易に測定できるからです。

ここで合意した目標をもとに、年度末時点で部下は何がどれだけ出来たかを目標の横に書いていきます。ここでもなるべく定量的な内容を意識する必要があります。例えば「利益◯円達成」や「納期通りに◯を完遂」のようなものです。最後に、自己評価(◯✕△や5段階評価)も目標欄ごとに記載します。

ここまで準備が完了したら、上司との面談を行い、認識合わせを行います。後述しますが、期末面談は自分の成果をただアピールするだけの場ではなく、自分の実力値を他者(上司)から評価してもらい、相対化することです。他人から見て、自分の実力値がいかほどなのかを理解することが目的である、と理解することが、まず期末面談攻略の第一歩となります。

さて、期末面談について前提のすり合わせを行いましたので、次に移ります。①期末面談の評価は何につながるのか②期末面談の評価はどうやって決まるのか、の2点を話したいと思います。

期末面談は相対評価

突然のことで申し訳ありませんが、皆様は「春闘」という言葉を聞いたことが有りますでしょうか?これは労働組合が行う活動の一つです。労働組合は一人一人だと弱い社員を組織化して、経営陣と交渉できるようにする組織です。労働組合のお仕事の一つが、春闘=春の賃上げ交渉です。

この賃上げ交渉、またの名をプロレスと呼ばれます。いや、全ての企業がそういうわけでは無いでしょうから、やっぱり賃上げ交渉と呼ぶことにします。この賃上げ交渉、事前に着地点が大体決まっています。そして賃上げ交渉の内訳として「賃金制度維持分」「ベースアップ」「賞与◯ヶ月」の3つに分かれます。まず賃金制度維持分というのは、年功序列賃金と読み替えても、大筋の理解からは外れません。つまり、歳を重ねるに従って得られる賃金が増える現在の日本企業が保っている制度のことを指します。当然ながら、賃金制度維持分の予算も決まっているので、次の年の管理職人数、係長の人数、平社員の人数も各人への予算配分もある程度固まっている必要が有るのです。

そうすると、分かりますね?評価というのは絶対評価ではなく、相対評価で決まるということを。なぜなら、全員が最高評価だと予算超過をしてしまうのです。なので、それぞれの部署で評価をバラけさせる必要があります。5段階の最高評価を5として、最低を1としたときに、上司はバランスを取らねばなりません。5を誰かにつけたら、1を誰かに付けなければ、辻褄が合わなくなるのです。

メンバーシップ型が多い、日本のJTCにおいて、1と5を付けるハードルは、非常に高いです。上司も部下も長く働く人ばかりなので、恨まれたくないですからね。なので、2〜4に評価は集中します。未経験で入った皆様もおおよそ、この中に含まれることになるでしょう。もちろん、一生懸命働くという前提において、ですが。

そして上司はハッキリと言うことも多いでしょう。「今年は◯◯さんが昇格の年だから、彼に4を付けるのはマストなんだ。申し訳ないが2で我慢してくれ」というように。なので、持ち回りで貴方も2を付けられることは有ると思います。未経験初年度の皆様は、おそらく2を付けられる最右翼です。ですので、未経験でJTCに入った僕たちの初年度目標は、いかに2を回避するか、という所が主眼となります。

なぜ3を目指したいかといえば、上記春闘の内、賞与の額が変わるからです。2と3の違いで、少なくとも年間で5〜10万円は変わります。ですので、3を取るのに皆様にはこだわってほしいんです。この記事は皆様の評価を4や5にできるものでは有りません。未経験だし、正直難しいですから。なので、この記事では皆様にいかに3を確保していただくか、ということを意識した構成となっていることを明言いたします。なお、4や5を目指す方は、とにかく専門知識をバリバリ付けて、先輩の仕事をどうやったら奪えるか、を考えまくってください。4や5を取る方法については、未経験経理2年目が終わったタイミングで、記事にしたいと思います。

周囲に負けても等級の期待値は超えよう

さて、ここまで書いてきて、評価は相対評価と書きましたが、ここで留意しておくべきことがあります。自分が超えるべきラインがどこなのか、です。

結論をいいます。周囲に負けても良いんです。でも、自分の役職や等級の期待値は超えなければなりません。

もし相対評価がシンプルに仕事の出来で決まるのなら、必ず最も仕事のできる人が高い評価をもらい続けることになります。しかし、現実はそうはなりません。社員にはそれぞれ等級が付いていて、等級によって仕事の期待値が異なります。高い等級を持つ社員は高い成果が評価3ですし、低い等級を持つ社員(新入社員や若手)は低い成果でも3が付くようになっています。

ですので、皆様はまず自分の等級に見合った内容を目標に書き、それを達成することに全力を注がねばなりません。低い目標を書いて合意しても、年度末に期待値に未達と捉えられるのがオチです。ですので、期初面談では求められる期待値をできる限り具体化しましょう。

他者比較で短所と長所を分析せよ

さて、実践編に移ります。実際に評価をもらうためには、他者比較で長所を示す必要が出てきます。上記で書いた通り、相対評価ですからね。さて、ここで簡単にできて、しかも間違いなく高い精度で他者比較を行える分析方法を教えます。

私は皆様のことを存じませんが、この方法は100%使えると断言します。周りに聞いても案外やっていないんですよね。でも実際にこの方法で分析を行えば、効果は抜群です。未経験経理だからこそ、最初にしか出来ない技でもあります。一体それはなにか?あまりもったいぶらずに答えます。それは、、、

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