【全国一の肥満大国】沖縄県民の健康状況
今回は、沖縄県民の健康状況についてお伝えします。
沖縄は「健康な食材が多い」「おおらかで明るい人が多い」「ストレスが少なさそう」と良いイメージばかりを抱く方が多いのではないでしょうか?
そんな良いイメージがあるせいか、いまだに「沖縄県民は健康的」だと思っている人もいらっしゃるかと思います。
しかし、あなたの住んでいる沖縄は「ヤバい状況」です。
沖縄はサーターアンダギーをはじめ揚げ物や肉を使った料理が多いのです。
実はそんな食べ物によって【肥満者の割合が全国一多い県】となっています。
他にも「肝臓病全国ワースト1位」「大腸がん全国ワースト1位」「糖尿病全国ワースト1位」と不健康な県なのです。
あなたの住んでいる沖縄が【病気が多い不健康な県】と知ると「病気になって早死にしたくない」と思うでしょう。
本記事には、沖縄の健康長寿が長生きできた方法を書いています。
ぜひ最後までご覧ください。
健康でいることのメリット
「別に健康に興味なんかないよ」と思う人もいますよね?
そんなあなたに健康でいることのメリットを3つお話しします。
①体力の向上
運動を行うことで、「筋力向上」「持久力向上」が期待でき、生活をするための体力維持に繋がります。
また、体力が向上し、バランス能力が向上することで、転倒予防になり、怪我もしづらくなるのです。
②病気になるリスクの軽減
日々の運動や正しい食事によって健康でいられると、生活習慣病の予防になります。
沖縄は生活習慣病がとても多い県となっているのです。
生活習慣病の中でも「がん」「心臓病」「脳梗塞」が特に多く、沖縄の3大疾患となっています。
3つの病気は、死に至る可能性の高い恐ろしい病気、、
そんな病気を健康でいることで予防することができるのです。
③出費が減る
健康に投資をすると今後の大きな出費につながるのです。
投資というのはお金だけでなく、時間や労力も含まれています。
例えば、健康のために「いい食材を買う」「健康について学ぶ時間を作る」「運動をする」などが健康の投資として挙げられるでしょう。
健康でいられると病院や薬要らずとなるため大きな出費が減るのです。
不健康のデメリット
「栄養バランスの偏った食生活」「運動不足」だと不健康となり、不幸な人生を送ることとなります。
不健康のデメリットを3つお話しします。
①体力の減少
運動不足や栄養不足だと体力が落ちていき、「疲れやすいからだ」「筋力の低下」につながるのです。
筋力の低下から疲れやすくなると「運動は疲れるからいいや」と悪いループが生まれます。
悪いループによって体力が減少し病気になることで、寿命が縮んでしまうのです。
②病気になる
不健康は「生活習慣病」のリスクが爆上がりするのです。
実は沖縄県は、生活習慣病による死亡が約5割を占めます。
沖縄の死因別死亡順位(2019年)は以下の通りです。
第 1 位:悪性新生物:3,271 人
第 2 位:心疾患:1,716 人
第 3 位:脳血管疾患: 1,008 人
上記の生活習慣病になると死亡するリスクが高まるので、不健康は避けるべきです。
③出費が増える
不健康な生活で病気になってしまうと、病院代・薬代・保険代などの出費が増えます。
他にもジャンクフードやアルコールなどは「中毒性のある食べ物・飲み物」なので、出費が増えることにつながるのです。
不健康のデメリットを3つお話ししました。
不健康で病気になって病院生活となることで、あなたの人生の時間やお金が奪われるのです。
いかがでしょうか?「不健康は恐ろしい」「不健康になりたくない」と思いませんでしたか?
本記事を読めば「なぜ沖縄が肥満大国になったのか?」「不健康から脱出する方法」がわかります。
沖縄の「危機的」な健康状況
現在の沖縄は不健康とお伝えしましたが、どのように不健康なのでしょうか?
沖縄の「危機的」な健康状況をお伝えします。
肥満が全国一多い
沖縄は20〜60代の肥満者の割合が全ての年齢で全国平均を上回っています。
結果「肥満が全国一多い県」と言われるようになりました。
肥満は外見だけの問題でなく、糖尿病や肝臓病などさまざまな病気を引き起こします。
沖縄は大人の肥満も多いのですが、子供の肥満が多いことも問題となっており、中学生の4人に1人が糖尿病予備群となっている衝撃的なデータもあります。
まずは、親である大人が生活習慣を見直し、肥満の改善をすることで子供の健康を守ることを考えましょう。
肝臓病による死亡率が全国トップレベル
沖縄は、肝臓病で亡くなる方の数も日本一を記録しています。
不名誉な「日本一」が多いですね、、
職場での定期健康診断の結果から働き盛り世代(35〜64歳)の肝臓病が増加傾向にあり、問題となっています。
40〜50代の男女の肝臓病の死亡順位は以下の通りです。
10万人あたり男性18.7人:全国ワースト 1位
10万人あたり女性6.0人:全国ワースト2位(2015年調査)
そんな沖縄県の肝臓病の主な原因はアルコールです。
一回の飲酒で『大量飲酒』している人は、全国に比べ男性が2倍以上、女性4.7倍となっています。
沖縄は10代からお酒を飲み始めている方が多く、長期間大量飲酒を行っていることで肝臓病になっているのです。
アルコールは肝臓病以外にも「発がん性」「アルコール中毒」の危険性があります。
肝臓病にならないためにも「1回の飲酒量を減らす」「休肝日を設ける」ことを行いましょう。
大腸がん患者が多い
沖縄県の死因の第1位はがん。
中でも大腸がんは男女ともに多い結果となっています。
2013年沖縄の大腸がん死亡率は
男性:ワースト5位、女性:ワースト 2位と不名誉な記録になってしまいました。
大腸がん発症のリスクになる要素は以下の5つです。
1.肥満
2.タバコ
3.過度の飲酒
4.赤身肉や加工肉の食べ過ぎ
5.脂肪分のとりすぎ
大腸がんにならないためにも上記の5つに気をつけましょう。
「元」長寿県の転落劇
長寿県沖縄が不健康な県に転落したのは2003年の男性平均寿命が4位〜26位に転落した【26ショック】が始まり。
それから7年後の2010年
女性平均寿命:3位、男性平均寿命:30位【330ショック】と続き、
2015年最新の調査では
女性平均寿命:7位、男性平均寿命:36位
と沖縄の平均寿命は低下し続けています。
他にも働き盛り世代(35歳〜64歳)の死亡率は女性ワースト4位、男性ワースト5位となっています。
働き盛り世代の死亡原因は「心疾患」「脳疾患」「糖尿病」など高血圧関連の病気が最も多く「やばい状況」です。
沖縄が長寿県第一位から転落した原因
転落の原因
なぜ健康長寿県であった沖縄の平均寿命は転落したのでしょうか?
転落の原因は主に3つあります。
①食習慣の変化
沖縄は終戦後、アメリカ型の食事であるスパム、ソーセージ、ハンバーガーなどが大量に流入してきたため、一気に食の欧米化が進みました。
食の欧米化が進んだことにより、質の悪い油をとるようになったことが、病気の元となっているのです。
②車中心の移動
沖縄は他の都道府県のように電車がないため、車での移動が中心です。
そんな車中心の生活が「歩く機会の減少」につながり、運動不足となることで、寿命の低下に繋がっています。
③飲酒量の増加
肝臓病のところでお話ししましたが、沖縄は「一回の飲酒量が多い」のです。
アルコールはカロリーが多いことや食欲を増加させることから肥満に繋がっています。
飲酒量の増加は他にも「がん」「肝臓病」「糖尿病」のリスクが増加するため、控えるべきです。
健康状態を改善する方法
長寿県沖縄は過去の栄光。
健康状態を改善して、また長寿県沖縄を取り戻すにはどうすれば良いのでしょうか?
長寿県沖縄を取り戻すには、以前の沖縄型ライフスタイルに戻って考える必要があるでしょう。
そこで以前の沖縄のライフスタイルがどのようなものだったのかをお話しします。
かつての沖縄の食事
かつての沖縄の食事は野菜や果物中心の食事でした。
3つの食材をピックアップしてお伝えします。
①いも
昔の沖縄の人が主食として食べていたのは「いも」
いもは栄養素豊富で、米がほとんどなかった昔の沖縄県民を支えた食べ物なのです。
多くの種類があるいもですが、その中でも最強の栄養素を誇っているのが「紅芋」
紅芋は食物繊維豊富、消化の遅い炭水化物、抗酸化作用と多くの効果があるのです。
食物繊維を多く摂ると、腸内環境が良くなり「太りづらいからだ」「免疫力アップ」「アレルギー症状の緩和」などのメリットを得られます。
紅芋はビタミンやアントシアニンが豊富に含まれており、抗酸化作用があるので、お肌の老化予防や慢性疾患のリスクを減らすことにつながるでしょう。
そんな最強の栄養素を誇る紅芋は、アメリカがん協会やアメリカ心臓協会が慢性疾患のリスクを減らすとして紅芋の栄養素を認めています。
②ゴーヤ
ゴーヤは沖縄では、食事として摂られていますが、中国、アフリカ、南米などでは薬草として使用されています。
ゴーヤには「カロリー密度が低い」「抗酸化作用」「血糖値を抑える」効果があります。
よって「痩せやすいからだ作りや老化」「予防糖尿病予防」などのメリットがあるのです。
③大豆
沖縄の伝統的な食生活では、大豆が主なタンパク質源でした。
大豆の中でも特に豆腐を多く食べており、沖縄の豆腐は、沖縄県外の豆腐に比べ、水分が少なく、健康的な脂肪とタンパク質が豊富です。
沖縄の豆腐はイソフラボンの含有量も多く、イソフラボンは、コレステロール値や血糖値を下げる役割があり、糖尿病の予防効果が期待できるのです。
適度な運動
沖縄の健康長寿は「グランドゴルフ」「散歩」「ガーデニング」などの趣味によって日常的にからだを動かしています。
外に出ることで陽を浴びているため、ビタミンDが活性化し、骨を丈夫にすることにも繋がります。
適度な運動は、「ストレス発散や代謝の増加」「食欲を抑える役割」があります。
徒歩5分以内の距離は、車を使わないで歩くことから始めてみましょう!
沖縄の綺麗な景色を見ながらの運動はとても気持ちがいいですよ!
腹八分を心がけている
沖縄に住んでいる高齢者の多くは、「満腹になったことがあまりない」といいます。
その理由は、戦前は食べるものが少なく、皆生きるために工夫をして食べていたからです。
哺乳類の老化についての研究で「カロリー制限」は糖尿病、心臓病の予防や老化を遅らせることがわかっています。
このことから、沖縄の高齢者は腹八分を心がけて生きていたので、寿命の低下を防いでいた可能性があるのです。
腹八分を心がけてみましょう。
赤身肉や加工肉の制限
ほとんど肉を食べなかった沖縄。
沖縄が肉をよく食べるようになったのは終戦後、アメリカからの食料の輸入がきっかけとなっています。
肉の中でも赤身肉や加工肉には3つのリスクがあります。
1.発がん性
IARC(国際がん研究機構)は人に対する発がん性分類を発表しています。
発がん性の高いグループから順にGroup1、Group2A、Group2B、Group3と分けられています。
加工肉はアルコール、タバコなどと同じレベルの【人に対して発がん性がある】Group1に分類されているのです。
さらに、加工肉を1日50g食べると大腸がんになるリスクが18%も高まるという衝撃の研究結果が出ています。
2.糖尿病リスクが上昇
肉の食べ過ぎは糖尿病のリスクが増加します。
まさか肉が糖尿病のリスクをあげているとは思いませんよね?
肉に含まれるヘム鉄によって、膵臓(すいぞう)にあるインスリン(血糖値を下げる役割)の分泌が少なくなります。
その影響により、血糖値が上がりやすくなるため、糖尿病のリスクが上昇してしまいます。
3.心筋梗塞、脳梗塞のリスク
肉には飽和脂肪酸が多く含まれています。
飽和脂肪酸を多く摂っていると悪玉コレステロールや中性脂肪が増えて、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが増加するのです。
赤身肉や加工肉は嗜好品として食べるようにし、野菜や果物中心の食生活を心がけましょう。
主食の改善
食卓や外食でよく見かける白米や食パン。
白米や食パンなどの白い炭水化物は、食物繊維やビタミン・ミネラルをほとんど含みません。
白い炭水化物は、血糖値の急上昇を引き起こします。
血糖値が急上昇すると食後の眠気や糖尿病リスクが増加するのです。
そんな危険な白い炭水化物を、全粒粉穀物に置き換えてみましょう。
全粒粉穀物を毎日50g摂取することで、2型糖尿病のリスクが男性で34%、女性で22%低下したとの報告があります。
他にも全粒粉穀物の摂取によって心臓病の予防や食欲を抑える効果が期待できるのです。
主食を改善して生活習慣病を予防しましょう。
まとめ
今回は沖縄県民の健康状況についてご説明をしました。
沖縄の「危機的」な健康状況として
肥満
肝臓病
大腸がん
以上の3つが多いことが問題となっています。
現在の沖縄県民は不健康な食生活を送っているため、働き盛り世代の生活習慣病が激増しているのです。
病気になると出費も増えるため苦しい生活を送ることになりますよ。
以前の沖縄ライフスタイルを見直し、野菜・果物中心の食生活に改善することで、生活習慣病を予防できます。
ぜひ以前の沖縄型ライフスタイルを実践して、「健康長寿沖縄」を取り戻しましょう!
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