日記 2024年3月2日
お茶のお稽古日だった。明日のひなまつりにちなんで、生徒さんが、お茶碗も薄茶器も雛人形や三人官女が描かれたものを持参してくれた。
お茶碗の内側には梅の花があしらわれていた。
お茶室には、ひな人形と三人官女が飾られていた。
花を生けた花器は竹笛だった。ここに飾られていない五人囃子の笛にちなんだ見立てだそう。そういうのもありなんだ!と驚いた。こういう遊びがあるからお茶は楽しい。
リビングに設えた御園棚の背後には、緑豊かな山並みと湖畔の風景を描いた風景画が飾られている。これがピクチャーウィンドウのようで美しい。鮮やかな緑に清々しい空気まで感じられるようで、毎回はっとさせらる。
お茶はワンシーンごとに美しい場面があって、ムービーではなく静止画の世界だと思った。残像で美しい余韻を残す。残像の美。