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北東北(青森県・岩手県)ご当地麺30選

はじめに

こんばんナマステ❤️Kyoskéこと暑寒煮切(あっさむにるぎり)だよっ✨

ご当地カレーの探求から始まって、

横展開版のご当地麺シリーズ、北海道に次ぐ第2弾として青森県岩手県のご当地麺をリストアップしてみる。

最初は秋田も含めて書いてたんだけど、青森と岩手だけで30にもなってしまったので、秋田は山形とくっつけて西東北編にすることにした。

ご当地麺の基準がこちら。

①穀類の粉で生地をつくり、細長く伸ばした料理

②産地ではなく文化を基準にする

③自然発生的に生まれ地元の人たちに愛されている料理でまちおこし、地産地消のために創作されたものでないこと

④単一の店舗、系譜、資本などで完結していないこと

⑤広く普及しすぎて地域性を失っていないもの

⑥郷土料理・ご当地グルメを単にくっつけた麺料理も除外

東北にはすいとん系の郷土料理が多いけど、①の基準には該当しないものとした。入れなくても膨大な数になってきたからね。

今回も著作権的に文字情報しかお届けできないものがあることはご了承いただきたく。

1.ざる中華、中華ざる@青森県・岩手県全域

ざるそばの麺を中華麺に置き換えた北東北の夏の風物詩。一部中華ざるという表記も。昨日書いたように北海道ではざるラーメンとして波及。

2.しじみラーメン@青森県全域

元が十三湖の観光アッピールで、同じく蜆が獲れる小川原湖にも波及した代物のためリストアップを迷ったんだけど、県内全域で吞んだシメとして定着している状況があるので加えた。基本は蜆に合わせた塩味。

3.津軽そば@青森県津軽地域

大豆をつなぎに使い、魚介ベースに醤油味のつゆで食べる。津軽ラーメンとつゆに大差がない。

4.津軽ラーメン、天中華@青森県津軽地域

津軽そばを引き継いだ魚介スープで油がほとんどなく、蕎麦感覚のため朝ラーメンや天ぷらを入れる文化が定着。煮干しをより濃厚にしたラーメンにも発展し、九州豚骨に負けないインパクトを求める首都圏のラーメン店に影響を与えた。

5.鍋焼きうどん@青森県津軽地域

寒冷地の東北では全般的に鍋焼きうどんの人気が高いけど、とくに津軽ではよく食べられ芹が入ることが多い。

6.味噌カレー牛乳ラーメン@青森県青森市

青森に渡ってきた札幌ラーメンの独自進化。津軽ラーメンより観光アッピールに使われる傾向にある。

7.青森焼きそば@青森県青森市

屋台にルーツを持つ太く四角い茹で麺が特徴。

8.黒石焼きそば、黒石つゆ焼きそば@青森県黒石市

ラーメンスープに入ったつゆ焼きそばが全国的に有名だけど、元々が焼きそば激戦区。うどん用の製麺機でつくられた太平麺が特徴。

9.尾上焼きそば@青森県平川市尾上

極太麺、豚肉と玉葱のシンプルな具材が特徴で隣の黒石と一線を画す。

10.東通そば@青森県下北郡東通村

尻屋崎の寒立馬(かんだちめ)と原発で有名な村にはつなぎを使わない十割そばが伝わる。

11.かつラーメン@青森県十和田市

十和田湖の向こう側にある秋田県小坂町から繋がっている文化と思われる。

12.八戸じゃじゃ麺@青森県八戸市

炸醤麺(ジャージャーミェン)に由来し、片栗粉でとろみをつけた肉味噌を中華麵にたっぷりかける給食由来のソウルフード。

13.八戸ラーメン@青森県八戸市

煮干しを中心にしつつ鶏ガラ・豚骨でも出汁を取るのが津軽との違い。

14.磯ラーメン@青森県八戸市~岩手県三陸海岸

観光用というわけではなく塩スープに魚介と海藻が入ったフォーマットが海沿いに定着。

15.小豆ばっとう@青森県南部地方、岩手県中北部

青森・岩手に跨る南部藩料理。ばっとうはほうとうの訛りで南部藩主は山梨県から来たため文化的な繋がりがある。餅の代わりに太く短めの麺を入れたお汁粉。

16.はらこそば@岩手県三陸海岸

いくらを大量にかけそばに入れる地元民には当たり前だけど、余所者には魅力的に思える食べ方

17.宮古ラーメン@岩手県宮古市

煮干しスープに弱めの醤油に細縮れ麺。

18.釜石ラーメン@岩手県釜石市

宮古ラーメンとスープは近いけど、よりもっと細い麺が特徴かつ産業都市だからなのか味噌ラーメンも人気がある。さらに辛味噌のラガーラーメンもあり、即席麺から実店舗メニューに昇華した珍しい事例。

19.ひつこそば@岩手県遠野市

弁当用に蕎麦をお櫃に小分けにしていたことに由来し、蕎麦が3段に分かれているので2回の味変を楽しめる。

20.五右衛門ラーメン@岩手県遠野市

野菜と豚肉の豆板醬炒めを載せることで五右衛門風呂のように汗が出ることから名付けられ、ひつこそば、ジンギスカンと並ぶ遠野のソウルフード。元祖は醤油味だが味噌味で出す店もある。

21.ひきなそば@岩手県二戸市

蕎麦に切り干し大根を混ぜて啜ることで量を増やし、飢饉を乗り切ったとされる江戸時代から伝わる料理。

22.盛岡じゃじゃ麺@岩手県盛岡市

満洲で食べた炸醤麺を再現すべく平打ちのうどんに肉味噌、胡瓜、葱を載せたもの。チータンでシメるまでが一連の流れ。

23.盛岡冷麺、盛岡温麵@岩手県盛岡市

咸興冷麺(ハムフンネンミョン)をベースにしつつ蕎麦粉ではなく小麦粉を用い、カクテキが載る焼肉店から生まれた料理。これをベースに温麺もある。

24.冷風麺@岩手県盛岡市

単なる冷やし中華だけど、盛岡周辺では冷麺に引っ張られてそう呼ばれる。

25.ニラ南蛮ラーメン@岩手県盛岡市

ニラキムチを入れた豚骨醤油ラーメンが盛岡から東北中に波及。元祖もチェーン展開しているが、チェーン外にも食文化として東北に波及しているためリストアップ。盛岡にはキムチ納豆ラーメン、隣の花巻には満州にらラーメンというのがあるけど、単一店以外の波及を確認できなかった。東北のラーメンシーンの特徴として伝統的なラーメンはとてもあっさりしているのに対して、こってりやピリ辛といった寒冷地のホンネ的なラーメンも定着している。

26.わんこそば@岩手県花巻市・盛岡市

ひと口大の蕎麦をお椀に次々盛っていく恐らく日本一有名なご当地蕎麦。起源は花巻説と盛岡説がある。

27.ナポリカツ@岩手県花巻市

ナポリタンととんかつがセットになった花巻のデパート発祥グルメ。花巻や盛岡に波及している。

28.卵めん@岩手県奥州市江刺

らんめんと読み、鶏卵を練り込んだ黄色い小麦麺。夏は冷たいつゆに、冬は温麵や鍋のシメとして食べる。

29.あんかけうどん@岩手県奥州市江刺

江刺の家庭で冬の定番料理だった和風あんかけうどんが近年は飲食店に置かれるようになった。

30.いなりそば@岩手県一関市

ご想像の通りお揚げを刻んだきつねそばの言い換えだけどね。

おわりに

本州にやってくると一気にうどんが出てくるなぁ。

とくに東北の場合、今でこそ超米どころだけど、昔は米がなくて小麦粉が普及したという事情がそのまま残っている。

そしてラーメン文化については東京からは見えてこない北海道との交流を感じる。

一般的に北海道のラーメンは釧路を除いて函館から、東北のラーメンは横浜から北上していったもので津軽海峡で断絶があるように思われるけど、東北に本来なかった塩ラーメンも魚介に使われているし、味噌は南東北に見られるような自然発生の可能性もあるけど北海道からの影響もやはりあるのではないかと。

あっさりとした東北の伝統的なラーメンに対して、寒冷地のホンネとしてこってり、ピリ辛のラーメンが定着している二重性を書いたけれど、このウラ東北ラーメンというべきところには北海道の影響があるんじゃないかなぁと。

ということで次は宮城、福島かな。

それじゃあバイバイナマステ❤暑寒煮切でしたっ✨

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